#17 Tetsuya Nishizono “Speak Like a Child” Part.1
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音声はこちら。
#17 Tetsuya Nishizono “Speak Like a Child” Part.1
〔Tumbleweed Wanderers〕
【永田町~皇居】
(00:03:52~)
加藤清正、そして井伊家と錚々たる人物が住んだ邸宅跡。
この場所は、「櫻の井」と呼ばれる江戸の名水の井戸だったようです。一度に桶三杯分の水を汲めるので、江戸城に登城する人々などに大変重宝がられたとか。
この場所は、現在では憲政記念館に姿を変えています。陸軍省や参謀本部も置かれていた、かつての日本の中心地でもあります。
記念館に向かって坂道になっており、その途中にはベンチが。傍らには今時珍しい灰皿が設置してあります。殆ど使う人もいないようで、非常に綺麗なままでした。
ベンチ前から皇居を望む。交通量の激しい内堀通りの沿道には、多くの皇居ランナーの人々の姿も。皇居ランは一過性のブームだと思っていましたが、どうやらそんな事は無いようですね。
日本の高低測量の大きな基準となる、日本水準原点もこの敷地内にあります。この建物は「日本水準原点標庫」という名前だとか。
これは先ほどのベンチの前にあったもの。
時計塔。既に夕闇が迫っており見辛いですが、三角形なのは三権分立を表しているそうです。隣には、議会政治の父・尾崎行雄の碑も。この場所は、元々「尾崎記念会館」と名付けられていたとか。
既に閉じていますが、敷地内にあるレストラン「霞ガーデン」。ホールの中に丸テーブルと簡素な椅子が並んでおり、ちょっと見ただけでは飲食店に見えません。
遠足や修学旅行の食事で寄るような、何ともいえない“社会科見学感”のある佇まいが、我々の琴線を大きく揺さぶりました。今度改めて訪れたいと思っています。しかし自販機の飲み物が安い!
夕暮れの国会前交差点。右の建物は警視庁。
(00:08:22~)
完全に暗くなってしまいましたが、桜田門です。先程の井伊邸(現・憲政記念館)からは非常に近い位置にあります。井伊大老は職場に非常に近い所に住んでいたのですね。この短い通勤路で、浪士たちに襲われ命を落とす事となります。本当の意味での幕末の始まりだったといえる出来事です。訪京時にも思った事ですが、歴史上の出来事やそれが起こったロケーションは、実際に自分の足で歩いてこそ実感出来る事が多いな、と実感した次第。
ちなみに、個人的にはここに来るのは初めてではありません。そういえば前回訪れた時も、皇居ランナーについて触れていますね。