(Revenge of the) United Minds

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ロボの幸せ

 以前、こんな記事を書きました。

物を知らない 〔by ラウド〕

 90年代から週刊少年ジャンプを全く読んでいないので、同年代の人たちとの同時代感に欠ける、共通言語を持てない…という内容です。

 

 このような例はジャンプだけではありません。私と近い年齢、もしくは少し上の世代の人達に多くの愛好者が存在する『機動戦士ガンダム』シリーズも、私はほぼ無知に近いです。

 ただ、ジャンプと違うのはアニメを観るチャンスがほぼゼロだった事。私が実家で暮らしている頃は、テレビのチャンネル争いでは最下層の方に位置していたので(絶対帝政を父が敷き、不在の際は妹が実権を掌握する)、リアルタイムで放送されていた『Zガンダム』も『ZZガンダム』も見た記憶はありません。

 千葉テレビで再放送されていた初代ガンダムを何度か観たはずですが、毎回くまなく観ていたわけではないのでストーリーを把握しているわけではありません。幼少時に一度観ただけのアニメや特撮ドラマの粗筋を完璧に覚えている人を何人か知っていますが、そういう人達の記憶力が信じられませんね。私など、唯一最終回まで観たロボットアニメ『蒼き流星SPTレイズナー』ですら、殆ど覚えていないというのに。

 

 閑話休題

 それでも、SDガンダムのブームに端を発して、ガンダム関連のグッズを集めていた事はあります。あくまで周囲の流行に付いていこうとしてのものですが、生まれて初めて買ったプラモデルは「ジャブローに散る」のジオラマである事は揺ぎ無い事実であり、自分の思考の何割かをガンダムに割いていた時期があったのです。ある年の友人達からの誕生日プレゼントは、全てガンダム関連の物でした。

 私のガンダム知識は、この時手に入れたプラモデル(ガンプラ)やSDガンダムBB戦士によってのみ得られたものと言ってしまっても過言ではありません。

 

 私の友人知人には、多くのガンダム好きが存在します。皆それぞれの美学を持って、ガンダムを愛好しているようです。私のような中途半端な知識では、彼らとガンダムについて何かを語ろうという気すら起きません。

 特に強烈なのは、我がバンドのベーシストだったM氏。初代から最新シリーズまでくまなくチェックしており、その知識たるや私の想像を遥かに超えています。普段は飄々とした態度でマイペースを頑ななまでに貫いていますが、ことガンダム関連の話題になると豹変。話が止まらなくなってしまいます。私とyuz氏はその凄まじさを実感しており、是非また彼の名調子を聞きたいものです。

 他にも、バンド時代にアルバイト先で一緒になった女子が、これまたかなりのガンダムマニアでした。何度か暑苦しいガンダム話を聞かされた記憶があります。現在は大手ゲームメーカーに就職したと伝え聞いていますが、夢を叶えた彼女が羨ましく、誇らしくもあります。

 

 幸いにも、私の周囲のガンダムファンの人々は私の無知を責めたりする事もなく、多くの人達は嬉々として作品の面白い点などを語ってくれます(私自身、そういった話を聞くのは嫌いではない)。それが普通なのでしょうが、90年代後半に大ブームになったとあるアニメ作品を取り巻く環境には個人的に色々と苦い思い出があるので、そういった寛容さが門外漢としては実に助かるのですね。