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(Revenge of the)United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

In Memory of Niagara Vol.3

Japanese Music

 昨日の更新は、意図してナイアガラ・メモリーデーの3月21日に合わせたわけではありません。

 とはいえ、偶然とはいえこの日付にあの記事を更新したのは、何かの必然性があったから、つまり「縁」があったからなのでしょう。

 というわけで、簡単ながら今日も大滝氏に関する事を。

 

 『A Long Vacation』から大滝ファンとしての道を歩み始めた私ですが、数々のバージョン違いに目を瞑れば、ナイアガラ・レーベルのカタログを揃えるのは、そこまで難しくありませんでした。ジョージのダークホースワーナー)時代と違い、しっかりと現行で入手できる状態になっていたからです。

 主にディスクユニオンを中心にアルバムを集め始めた私ですが、それでもいくつか生産中止になっているアルバムがある事を知ります。

 マニアックな音楽ファンに愛される大滝氏の音楽。中古市場での価格も高騰しており、なかなか収集には難儀したものでした。

 今回は、すぐには入手できずに苦労したアルバムとその入手法を振り返ってみます。

 

 以下、続きから。

 

 

Niagara CM Special』

 95年に再発された、『Niagara CM Special Vol.1』と『Vol.2』を合わせて選曲したバージョン。2007年リリースの『Niagara CM Special Vol.1 3rd Issue 30th Anniversary Edition』とは収録曲に違いがあります。

 なかなか東京では見つからず、地元に帰った際に思い立って隣街のCDショップへ行ってみたところ、何と95年に再発されたナイアガラのカタログが殆ど手付かずで残っているではありませんか。私の閃きもなかなかのものでしたが、それだけこちらでは買う人がいなかったという事なのでしょう。

 この店では、この時にナイアガラ関連のアルバムを一気に3枚買っています。詳しくは後述。

 

夢で逢えたら(シリア・ポール)

 これも95年に再発されたバージョン。

 どこで見かけてもかなりの値段が付いていましたが、ディスクユニオン(確か池袋店)にてまずまずの値段で入荷しているのを見て、思い切って購入しました。『A Long Vacation』を聴いてから数年後の事です。

 現在の価格の高騰を見ると、この時に決断しておいて本当に良かったと胸を撫で下ろしています。現在の市場では、私が買った時の価格の3~7倍の値段が付いている模様。何で2007年に再発しなかったんだろう…プロデューサー・大瀧詠一を語る上でこの作品と松田聖子風立ちぬ』は絶対に欠かせないのに。

 

多羅尾伴内楽団 Vol.1』『多羅尾伴内楽団 Vol.2』多羅尾伴内楽団)

 なかなか再発されず、かなりのレアアイテムでした。

 私は2007年に2in1の形で再発されるまで、結局手に入れる事が出来ませんでした。結局、この20th Anniversary Editionも現在では廃盤になっているようですね。いつまでもあると思うなナイアガラ…。

 

『Debut』

 超変則ベスト。一度も一枚モノとして再発されず、未聴のままです。ボックスを買う以外、聴ける機会はなさそうですね。

 

『B-EACH TIME L-ONG』

 夏向けの曲を集めたコンピレーション。私は85年発売の初版を、今は無き池袋レコファンで買いました。かなり覚悟がいる値段でしたが、当時はここにしか収録されていなかった「バチェラーガール」を聴くためだけに清水の舞台から飛び降りたのです。今だったら間違いなく見送っているでしょうね…。

 その後、前述の隣街のショップに行った際に新品の91年版を見つけ、迷わずこちらも購入。「新しい方がきっと音が良いだろう」という単純な理由だったと思います。プレミア無しで元値で買える事の素晴らしさよ。

 コレクティング欲の無い私ですから、85年版はすぐさま売却しました。期待した額の1/3以下の買い取り価格で、腰が砕けかけた事が忘れられません。このアルバムも、当然ながら現在は廃盤です。

 

『Snow Time』

 冬向けの曲と未発表曲を収録した編集盤。元々はプロモ・オンリーでしたが、あまりのレアアイテム化に大瀧氏が胸を痛め、96年に正式リリースしました。

 しかし程なくして入手困難になったようなので、後追いにも程がある私は見かける事さえ出来ませんでしたが、これまた前述の隣街の店で発見。宝の山状態だった陳列棚に狂喜乱舞したのを、今でも容易に思い出せます。

 この時は、かつてのバンドのヴォーカリストジョニー馬論の3人で、九十九里の海を訪れた帰りでした。私が無理を言って寄ってもらったのです。その判断は大成功でした。Amazonマーケットプレイスでは、元値の10倍近くの値が付けられているようです。

 ちなみに、この時の経験に味を占めた私。2003年のYMO再発の際、入手し損ねた紙ジャケを求めてこの店を再び訪れています。しかし、世の中そんなに上手くいきません。ナイアガラの一連のアルバムを長い間在庫として抱えていた事に懲りてしまったのか、はたまた根本的に新譜は売れ線のJ-Popしか仕入れなくなったのか、一枚もYMOの再発盤は入荷されていませんでした。既に全て売り切れていたとはとても思えません…仕方なく、恐らく入荷時から売れ残ったままであろう『Technodon Live』を買って帰りました。

 余談ですが、この時のYMOの初回盤紙ジャケは出荷数が相当少なかったのか、それとも予想以上の売り上げを見せたのか、あっという間に店頭やネットショップから姿を消してしまいました。私は件の店での成功体験から、あまり客が入ってなさそうな小さなCDショップを虱潰しに探しましたが、そういう店は根本的にYMOの再発を仕入れていなかったのでしょうね。ほぼ全てが空振りで、かなりの時間と労力を無駄にしました。数少ない成果は、成田市のとあるスーパーの中にあるショップで見つけた『増殖』だけだったような記憶があります。

 

 ジョージ同様、大滝氏が遺した作品が全ての人に届くよう、安定したリリース体制が確立される事を望みます。

 

 

 友人Fから教えてもらったニュース。

 大滝詠一さん 最期の言葉は「ママ、ありがとう」Sponichi Annex

 自らの人生の終わりを、体に起きた一瞬の異変で悟ったのでしょうか。自分の興味の対象だけに向き合ってきたように見える人が、最期の瞬間に残した言葉。それが一番身近で支えてくれた愛する人への感謝の意であった事に、私の中に様々な想いが湧き上がりました。

 最高に良い話だけど、その分とても切ないです。