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(Revenge of the)United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

Talking Taiga Mountain

 今ではさほど興味を惹かれない戦国時代ですが、それでも織豊時代はまるで台本があったかのようなドラマティックさに胸が高鳴ってしまう。これは小学生の頃から変わりません。この点に関しては、旧ブログでも何度も繰り返し書いています。

 私に好きな戦国武将を訊いても、「織田信長。次に豊臣秀吉」という何の変哲もない答えが返ってくるだけなので、マニアックな談義を期待している人は質問するだけ時間の無駄だと思います。どうにも、この両巨頭以上に魅力的な人物を見つけるのは難しい …。

 

 この二人が主役だった時代を舞台にした今年の大河ドラマ、『軍師官兵衛』をほぼ毎週観ています。

 いつぞやの『江』のようなファンタジー物は殆ど観る気が起きませんでしたが、今年の作品は比較的史実に忠実に描かれているのも好感度が高い。

 何より重要なのは、1996年に『秀吉』で主人公の豊臣秀吉を演じた竹中直人氏が、18年の歳月を経て再び秀吉を演じている事です。はっきり言って、これだけで観るための理由付けは十分。例えいまいちな作品だったとしても、この理由のみで関が原までは観ようと思っていました。

 

 私が大河ドラマを本格的に観始めたのは『八代将軍吉宗』の後半から。その流れで、翌年の『秀吉』も視聴していました。初めて一年通して完走した最初の作品であり、私にとっては未だに大河ドラマの最高傑作です。

 主役の竹中氏には「演技過剰」との批判も多く集まりましたが、それを一笑に付すかのような圧倒的なバイタリティ。物語のテーマであった“日輪の子”である秀吉の、眩いばかりの陽のパワーが充満しており、精神的に難しい時期にあった自分は随分と勇気付けられたものです。

 天下を取った後、権力に驕り老いていく姿もしっかりとドラマに含まれており、脇を固める役者陣も的確。個人的には、初めて明智光秀を「理性的な知識人」という自分の中のイメージ通りに描いてくれた点を特に評価したいです。

 

 来年の大河ドラマはまたしても女性主人公。久坂玄瑞の妻であり吉田松陰の妹のお話だそうですが、殆ど期待しておりません。素直に久坂玄瑞高杉晋作、それがダメなら松下村塾門下生達の物語にしておけば盛り上がったのになぁ。この設定は、去年の『八重の桜』であまりにも長州を「ワルモノ」として描き過ぎた事へのフォローとして、バランスを取っているつもりなんでしょうか。そんな邪推もしてしまいます。

 ただ、下関戦争敗戦時の講和条約調印式に、長州代表使節として臨んだ高杉晋作をどう描き、かの有名な古事記演説を演出するかだけは興味があります。アーネスト・サトウに「魔王の如く傲然として見えた」とまで言わしめた、高杉の名演説。まさか省略したりしないですよね、NHKさん?

 勿論、僅か80名で立ち上がった功山寺挙兵の際の緊迫感にも期待したいです。高杉は三味線をかき鳴らしながら兵を盛り上げ、「高杉晋作回天義挙像」のように格好良く馬に乗って出陣していくのでしょう。

 うーん、やっぱり高杉晋作を主役にしてほしかった。司馬遼太郎作品の『世に棲む日日』を原作にすれば、吉田松陰と高杉のダブル主役で作れるんですけどね。何とももったいない。