(Revenge of the)United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

わだば藤子不二雄になる

 私が最初に抱いた夢は、“漫画家になる事”でした。それも、大好きな藤子不二雄先生のようなコンビで作品を描く事に憧れていたのです。

 

 パートナーは、同じく漫画好きだった幼馴染の友人。数少ない“親友”と呼べる人間で、彼はその後も「まんが道」を進み、現在でも他の追随を許さない漫画マニアとして邁進しております。

 とはいえ要領が悪く、当時から全てに不器用な少年でしたから、皆様お察しの通り画力に関しては全く上達することはありませんでした。私ほど漫画研究に勤しんでいなかったジョニー馬論やyuz氏にも絵の完成度では太刀打ち出来ない有様。それでもオリジナルの話を作る事が好きで仕方なかったので(幼少時より妄想癖あり)、周囲からの罵倒も気にせず漫画のようなものをクラスの新聞委員として描き続けていました。

 

 漫画から興味が薄れるのは、前述のパートナーとクラスが分かれた事が大きな原因です。小6に上がってからはTM Networkとの出逢いもあり、急激に音楽に傾倒していく事に。彼とも徐々に疎遠になり、「藤子不二雄先生のような漫画家になる!」という夢はいつしか消えてしまいました。

 結局、彼との作品は一つも残せませんでしたが、夏休みの自由研究を毎年共作した事が数少ないコラボレーションの成果でした。当然ながら宿題は一人でやるもので、教師に注意されなかったのが不思議に思えるのですが、常に金賞を獲り続ける我々の作品には文句を付けられなかったのでしょう。私の数少ない過去の栄光です(中学校に進学すると、パートナーはジョニー馬論に変更。ある意味でスピサン誕生の瞬間)。

 今でも思い出すのは、下校時に彼と『ドラえもん』の道具に関するクイズを出し合った事。「このシチュエーションでは、どんな道具を使うのがベストだろう?」という4択問題をお互いに出し合いながら帰宅していました。やはり、重箱の隅を突き続けるオタク精神はこの頃から既に芽生えていたようですね…。

 

 このように、藤子不二雄作品を熱心に読んでいたのは小学校低学年~中学年の実質4~5年程度です。当時持っていた単行本はほぼ全て何らかの形で紛失。元々記憶力が悪い事もあり、藤子不二雄作品に関しての知識を求められても、必要最低限の事しかわかりません。

 『ドラえもん』の劇場版も、それほど観ているわけではない。これが同年代の友人といまいち話が合わない理由の一つになっています(ジャンプ漫画を読んでいない事の方が大きいが)。成人後に収集を開始した手塚治虫作品ならそれなりに知っているつもりですが、やはり我々のリアルタイムは藤子作品なのですね。未だに『ドラえもん』の話題になると、無知ゆえに肩身の狭い思いをしています。

 それでも、私が夢を見るほど素敵な作品を残してくれた藤子先生には感謝の想いしかありません。多感だった小学校時代を形成する大切な1ページとして、この大切な思い出が心の中から消える事はないでしょう。

 

 唐突にこんな話を書いた事には、実は理由があります。

 先日、ふと『ドラえもん』の印象的なエピソードの事を思い出し、どの単行本に入っているか調べようと思ったのです。

 それは、以下のようなお話でした。

のび太が何らかの理由でしずちゃん(もしくはクラスの女子達?)に嫌われる

・「僕を好きになってくれる女の子はいないのか」とのび太ドラえもんに泣きつく

ドラえもんが道具を出す。それは植物に人格を宿し、のび太を慕ってくれるようにするものだった

・百合の花(?)に人格を宿したドラえもん。彼女は古風な日本女子のような性格で、のび太を心から愛しており、彼を最大限に尊重しながらも片時も離れようとしない

・最初は戸惑うだけだったのび太だが、さすがに四六時中付いて回る彼女に違和感を覚え、酷い言葉を吐いて自分の部屋を立ち去ってしまう

・その言葉に傷付き、「嫌われてしまった」と泣き続ける彼女。それを何とか宥めるドラえもん

  以上が私が覚えている部分です。前述のように記憶力が覚束無いせいで、誤認も多数あると思われ、何より結末を覚えていません。他に覚えているのは、のび太へ想いを寄せる場面で顔(というより、花だから花弁もしくは花冠)を真っ赤にした彼女の姿だけです。

 この話、いくらネット検索しても該当するような話がヒットしません。単行本全話のダイジェストを書かれている方のサイトも見ましたが、似たような話は出てきませんでした。

 果たして、私が記憶しているこのエピソードは実在するのでしょうか?それとも、私が妄想のあまり勝手に生み出したお話なのでしょうか?もし何か心当たりのある方は、何か情報をお寄せいただけると幸いです。