(Revenge of the) United Minds

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ローカルのボランティア軍

 EP7の劇場公開が終わり、本国USAではBDが発売されたSWですが、息つく暇もなく今年末公開の『ローグ・ワン』オフィシャル・トレイラーが公開されました。


「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」特報

 全ての始まりであるSWEP4のオープニング・クロールにて、「Rebel spaceships, striking from a hidden base, have won their first victory against the evil Galactic Empire.During the battle, Rebel spies managed to steal secret plans to the Empire's ultimate weapon, the DEATH STAR, an armored space station with enough power to destroy an entire planet.」と語られる初めての反乱同盟軍の勝利、及びデススター設計図の奪取を描くスピンオフ、それがこの『ローグ・ワン』です。

 

 地球とも似通った街での、建物の視点からの爆発シーン。汚い窓から差し込む光に照らされる主人公。ドニー・イェンのカンフー調アクション。AT-ATに生身で立ち向かう反乱軍兵士達。どれも今までありそうでなかった、SWらしくない斬新な描写と撮影法。ファンタジー要素を極力廃し、リアルな戦争を描く…というこの映画のコンセプトは、この予告映像だけでも十分に伝わってきます。

 方向性としては、『クローン・ウォーズ』からジェダイの様な神話要素を抜き、実写映画化したような感じになるのでしょうか。正直言って、EP7の予告を見たときよりずっとワクワクしている自分がいます。

 

 既にファン達は、登場人物が誰なのかを予想開始。ドニー・イェンは『反乱者たち』のケイナン、白マントの帝国軍人はグランド・モフ・ターキンなのではないか…という噂が実しやかに囁かれています。

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 ターキンの若い頃は一瞬ではありますがEP3に登場済みなので(キャストはピーター・カッシングに見た目が似ている事を重視したため台詞は無し)、スピンオフではおなじみのスローン大提督だったりすると面白いな、というのが個人的な要望です。

 

 今回の映像で一番驚いたのが、反乱同盟軍最高指導者モン・モスマの旧作(ルーク3部作)再現度が非常に高かった事。

 キャストは、ジュネヴィーヴ・オライリー。SWオタクなら当然知っていると思いますが、既にEP3にて若き日のモン・モスマとして起用されていた役者です。出演シーンが全てカットされたため、本編で登場するのはこれが初。11年越しのSW出演という事になりますね。

 私はEP3のDVD特典映像に収録されていたカットシーンを何度となく観ていますし、フィギュアにもラインナップされていたので彼女が初登場という実感は薄いのですが、旧ルーカス体制からしっかりと継続して役者起用にもこだわったディズニー、ちょっと見直しました。

 何故なら、前述したように再現度が高い!ほぼ完コピ状態。

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 見た目は勿論、声も非常に似ている。アレック・ギネスのオビワンに近づけるよう丹念に役作りしたユアン・マクレガーの役者根性を思い起こさせるよう。

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 EP3公開当時は、「あのオバサンも若い時は美人だったんだなぁ」程度の認識で、特に似ているとは感じなかったのですが。おそらくEP4冒頭シーンにしっかりと繋がるよう制作される事が予想されるので、極力違和感を抑えるよう制作陣も考えたのでしょうか。

 

 個人的には、EP4にさえ繋がっていればいいと思っています。あまり他作品との整合性にこだわりすぎず、戦争映画である事を重視してくれればそれでいいのではないかと。

 先述したケイナンはじめ、『反乱者たち』からゴースト(主人公が所属するチーム)の面々が登場するのではないかという噂もありますが、個人的にはアニメから実写にした時のギャップはなかなか埋めがたいものがあるので、無理に引っ張り出す必要はないと思います。会話の最中に名前が出てくる、みたいな演出があったら最高ですが。

 まして、EP7の事など考えずともよろしい。特に、女性主人公はレイの母親では?などと多くのファンが予想しているのを多く目にします。あれはあれ、これはこれで分けてほしいなぁ。時代も離れているし、無理に結び付けなくてもいいんじゃないでしょうか。

 どうせ、反乱軍がどれだけ頑張っても半端者だらけの中二病集団に好き放題やられる未来は避けようがないわけですし。この映画を観ている時くらいは、帝国軍と反乱同盟軍の戦いの事だけ考えていたいです。

 

 とにかく、今年も年末が楽しみです。