(Revenge of the)United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

20 + 10

 よくよく考えてみれば、今年はSpiSun(spiritual sounds)結成から20周年、最初のブログ(旧United Minds)開設から10周年のメモリアルイヤーなのであった。

 ただ年月を重ねただけで、特に意味は無かろう。確かにごもっともではあるが、あくまで私個人としては色々と考えを巡らさずにはいられないのである。こうして数字を見ると、あまりにも長い時間が経過してしまったと震えるしかない。

 

 何度か書いた記憶があるので繰り返しになってしまって申し訳ないが、ジョニー馬論という人物と私で構成されていたspiritual soundsは、完全に馬論の主導で結成された。
 充実した高校生活(少なくとも私にはそう見えた)の中で作り続けていた打ち込み楽曲に歌詞と歌を乗せる事を彼は求めていたようで、そこで都合良く使えそうな人材として私が選ばれた。といっても高校時代にほぼ付き合いが断たれており(他の多くの友人もそうだったが)、当時はお互いに高校生活から解放され始めた時期。ちょうど久々に連絡を取り合って再会を果たした頃であり、彼にとっては私でない他の人物でも全く問題はなかったはずだ。何せ、当時は志向していた音楽性が全く違ったのだから。

 もっとハウス・ミュージックに造詣が深く、音程が取れる程度には歌えて作詞の真似事も出来、馬論の実家近所に住み連絡が取りやすい人間がいたら、彼はそちらを選んでいたに違いない。

 だが、私にとってはそうではなかった。クリエイティヴさとはほど遠い高校生活を送り、いくつかのバンド計画も高校2年の春で全て頓挫してしまった私にとって、スピサンはようやく出会えた貴重な音楽活動の場であり、唯一縋るべき蜘蛛の糸であった。
 今まで仲間と行ってきた音楽活動では常にリードする立場にあった私だが、スピサンに関しては全くの逆だった。特にハウスに興味はなかったし、もっとギターが活きる曲をやりたかったのは事実だが、こちらがワガママを言える立場にはなかった。ともかく、何があろうとこの活動の舞台を守りたい。少なくとも結成当時はそういう考えを持っていた。
 当時私が出した提案と言えば、「歌詞は夏に関したものにしたい」という事だけである。勿論、これはTUBEのファンであった事、そして何より生来の夏好きという気質に起因している。こうして20年前、夏ハウスミュージックという音楽性を掲げてspiritual soundsはスタートを切ったわけだ。

 

 20年と10年。あれから長い時間が経過した。かつてのバンド仲間や友人の殆どが東京を引き揚げ、地元でそれぞれのプライベートな生活を送っている。皆、年齢相応に守るべきものを見つけ、それぞれの人生を歩んでいるのだ。
 翻って私は、あの頃と何も変わらない精神年齢、生活環境で今日も人生を浪費している。だが、当然ながら私とて時間に抗えるわけではない。自身の肉体が、何より周囲が常に変化し時を重ね、あの頃と同じままでいる事は非常に難しくなっている。
 それでも人間として成長がないからなのか、まだまだやりたい事が山のようにあるのであった。時間は待ってくれない、やりたい事はやれるうちにやる。この事に気付いたのは、実はこの新しいUnited Mindsを開設してから…というより、SpiSunが解散してからの事だったりする。気付くのが遅すぎたが、気付かずに人生を終えるよりはマシだったと思うしかない。

 

 何だか10年後にも全く進歩のない、同じような事をどこかに書いていそうだが、それが私という人間だったのだろう。もう覚悟を決めるしかない。