(Revenge of the)United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

Tetsuya

 何かを好きになり、本腰を入れて追い掛ける。そこに至るまでには、ファースト・インプレッションだけでなくもう一押し、二押しとなるファクターが必要になります。少なくとも、私にとっては。
 例えばサッカー(ジェフユナイテッド市原)、Jリーグ初年度開幕直後の連勝やリティの華麗なプレー。手塚治虫作品、2冊目に購入した短編集『はるかなる星』の粒揃いの出来と幼少時に読んだ『どろろ』の記憶が蘇った事。スターウォーズ、音楽の素晴らしさや日本の時代映画のオマージュに溢れている事…などがそれにあたります。

 

 そして、TM Networkを深く愛するきっかけの一押し、二押しとなったのは、小学館の小学生雑誌による特集記事、更に中心人物の名前が自分と同じ「てつや」だった事でした。
 TMとの出会いが、自主的に聴く音楽との出会いであり、楽器を持つきっかけとなった。更には、音楽という自己表現の手段を得た事によって、保守的な田舎町において確かなアイデンティティを自分の中に持つ事が出来た。周囲に追随しミソッカス扱いされるだけのワン・オブ・ザムから抜け出す事にも成功。
 以上に関しては何度もこのブログに書いてきましたが、そういった自己のブレークスルーのきっかけをくれたのがTMでした。感謝してもしきれません。
 その翌年The Beatlesと出逢い、ギター、バンド、ソングライティングといった具体的な音楽活動に開眼していく事となりますが、それはまた別の話。

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 だからどんな事があろうとも、小室哲哉氏は私に大きな転機をくれた重要な人物です。勿論、本当は「全てはビートルズから始まる」と格好良く過去を改竄したいところですが、事実を偽る事は出来ません。

 

 TMN終了後、彼の取り組み始めたプロデュース・ワークへの大きな失望、及び狂騒に呆れ果て、私は一転して彼を攻撃するようになりました。この期間に関しての評価は、未だに変わっていません。
 しかしTMを再始動させ、一度は大きな過ちを犯しつつもTM30周年に向け意欲的な活動を見せていたここ数年の小室氏を、私は再びフラットな視線で見る事が出来るようになりました。
 現時点でのTM Network最新作『Quit30』の出来が私の好みと一致しているかどうかはともかく(EDMはちょっと…)、シングル「I am」「Loud」の出来は、本当に久し振りにTMの新作として諸手を上げて歓迎出来るものだったと思います。

 

 私は未だにTMのファン(Fanks)ではありますが、少なくとも現在は彼個人のファンでも何でもありません。よって、当たり障りのない殊勝なコメントも出来ませんし、今回の件に関して全面的に擁護しようとも思っていません。

www.daily.co.jp 個人的には、宇都宮・木根両氏に何の相談もなくこの決定をした事が、大いに引っ掛かっています。よって、具体的に言及する事は避けたいと思います。

 

 しかし、彼の影響を大きく受けた人間の一人である事は疑いようのない事実です。それを否定する気は毛頭ありませんし、今後も自分の中の大切な思い出として胸に秘めていきたいと思います。
 小室氏が今後どのような判断をされ、どのような人生を歩まれるかは私にはわかりませんが、この機会に改めて感謝しておきたいと思い、この記事を書いた次第です。

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 今まで、本当にありがとうございました。今は、ゆっくりお休みください。