(Revenge of the)United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

ハジアル

 今までも繰り返し取り上げてきた“ハジレコ”的な企画。

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  思えば、“ハジビー”(初めて買ったThe Beatles作品)や“ハジニュー”(初めてリアルタイムで接したミュージシャン毎のニューアルバム)は取り上げてきたが、「初めて買ったミュージシャン毎の作品」というのはまだ書いていなかった。

 とはいえ、このブログではTM Network, Pet Shop Boys, Oasisなどの該当作品は繰り返し紹介しているので、それらに関しては触れない。まだブログで書いていないもの、もしくは旧ブログにて過去に書いたものを振り返る形でまとめておこうと思う。ネタ切れ企画もいいところだが、個人的記録のためなので読み飛ばして頂ければ幸い。

 

以下、続きから。

 

 

 Yellow Magic Orchestra

X∞ Multiplies

X∞ Multiplies

  上記リンク「ハジニュー」を読み返したら、アルバムタイトルまでしっかり紹介していた。何を買ったかは書かなかった記憶があったが、単なる記憶違いであった。

  YMOで思い出すのは、“小江戸”と呼ばれる近隣の街で行われた他校の吹奏楽部との合同練習。友人とこっそり抜け出し、CDショップに寄ってそのまま帰ってしまった事がありました。その時に買ったのが編集盤『X∞Multiplies』です。

  中学2年生の時の出来事である。当然顧問からは怒られたし、先輩達からも白い目で見られたはずだが、よくもそんな大胆な行動をしたと思う。私はただ怠慢だっただけで、あまりこういう反抗的な態度を取る人間ではなかったので。

 それにしても、この『X∞Multiplies』というアルバムは曲者である。収録曲は『Solid State Surviver』と『増殖』からの抜粋、しかしジャケットは『増殖』ほぼそのまま。はっきり言って混乱の種でしかない。

 YMOの1stを米国発売したA&MレコードのHorizonレーベルが倒産したため、2nd『Solid State Surviver』は世界発売されなかった。そこで、コント入りの企画アルバム『増殖』のスネークマンショーのコントを除き(何せ日本語なので)、2ndの『SSS』とのコンピレーション・アルバムにしたのがこの『X∞Multiplies』なのだ。

 日本国外でこの作品を聴くなら何の問題も無い。だが、『Solid State Surviver』と『増殖』が普通に発売されている日本においては、コレクター的な心情を除けば何の意味も持たないアルバムとなる。売れるうちに売っておけ、というレコード会社の判断なのだろうが(後に“アルファ商法”として顕在化する)、細野氏もこのアルバムの日本発売に反対したように、初心者ファンには全く親切でない売り方だ。

 私がこのアルバムと『増殖』の違いを知ったのは、数年後の1999年の東芝での再発の際。相棒であるジョニー馬論が買った細野晴臣選曲ベスト『YMO Go Home!』のライナーにおいてである。

 それまで、ジャケットが同じ2作品の違いを理解出来ていなかったのだ(上記アフィリエイトは10インチレコードを再現しているため、当時段ボールだった枠の部分を再現していてわかりやすいが)。

  もっとも、当時の私のぬるい耳では「Rydeen」「Technopilise」「Behind the Mask」だけ聴ければ十分だったし、既にThe Beatlesの原曲に慣れ親しんでいた「Day Tripper」やクールで捩れた「Nice Age」まで聴けたのだからかなり満足感はあったのも事実だ。結局、YMO探求の旅は2003年のソニーでの再発まで行われる事はなく、結果としてそれがスピサンの音楽的転換点となった。タイミング的にはこれで良かったと思っている。

 CD後半の残り3曲(「Muitiplies」「Citizens of Science」「Solid State Surviver」)は非常にニューウェーヴ色濃厚で、当然ながら当時の私にはなかなか理解出来なかったが、それでもCDを何枚も買える時代ではないのでかなり聴き込んでいた。当時の感覚でもヴィンテージなシンセの音や荒涼としていてプラスティックな世界観、幸宏氏の奇妙なヴォーカルが残したインパクトは凄まじかった。この3曲や「Nice Age」を聴くと、あの古く過疎化が進む陰鬱な街並み、バス亭にいた不良少年がガムをプチプチいわせながら噛んでいた事(小さい風船を口の中で作っていたのだろうか? とにかく耳障りだった)などが脳裏に蘇る。

 

XTC

Skylarking

Skylarking

 The Beatles再発見、アルバイト開始、池袋のディスクユニオン開店というタイミングが重なり、現在に繋がる音盤収集及び研究が始まった頃、当然のように飛び付いたのがXTCだった。知ったきっかけを思い出せないが、読んだ本やユニオン店頭での情報など、様々な要素が絡み合っているのだと思う。

 最初に買ったのは、恐らく「ビートルズっぽくなった最初の作品」という情報があったこのアルバムだと思う。とはいえ、自分の中では『Oranges and Lemons』『Nonsuch』と3部作のような気分で捉えているので、もしかすると残り2枚のうちどちらかだったかもしれない。

 この作品はそこまででもなかったが、とにかくビートルズっぽいポップさを求めていた私にとって後期XTCはかなりお気に入りのバンドだった。反面、その後購入した『Black Sea』『English Settelement』『Mummer』はどれもピンと来なかったので、早々に手放してしまう。 結局、どれも後になってから再び買い集める羽目になっているのだが。

 

はっぴいえんど

風街ろまん(紙ジャケット仕様)

風街ろまん(紙ジャケット仕様)

 王道ですね。最初はやっぱりこれ。東芝EMIからの再発で、ゲートフォールドカヴァーの紙ジャケだった。歌詞カードは松本隆自筆の手書きで、オリジナル盤を忠実に再現していたようだ。ユニオンで買ってユニオンで手放したと考えられる。

 前にも書いたが、はっぴいえんどの良さは2004年のボックスを買うまで殆どわからず。『風街ろまん』の後にavexでの再発の1stを買ったが、これは2ndに輪をかけてわからなかった。私がよく知る大滝・細野両氏の音楽とはあまりにもかけ離れている、当時はそう感じていた。

  

The Style Council

Our Favourite Shop

Our Favourite Shop

 2000年あたりのリマスター盤。詳しい場所は覚えていないが、秋葉原ヤマギワソフト石丸電気、もしくは錦糸町楽天地内にあったCDショップ(どれも現存せず)の過去作品の試聴で「Shout to the Top」を聴いたのが始まり。

 勿論、TV等でよく耳にしていた曲だったが(ちなみに『とくダネ!』のテーマソングはまだこの曲でなく、Elvis Costello「Veronica」だった時期だと思う)、フルで聴いてみると「こんなに格好良い曲だったの?」と驚き、ボーナストラックとして収録されていたこの名盤を買うに至った。確か、学校帰りだったような。

 日本盤で買ったお陰で、歌詞も理解出来たのが自分にとっては非常に大きなポイントだった。洋盤を聴いていたらただ普通のオシャレ音楽として受け取ってしまった可能性も高く、 そういう意味では正しい判断だったと思う。

 わかりやすい触発のされ方ではあるが、ここからブルーアイド・ソウル、及び黒人音楽への扉が開いた。しばらくは自作にもそういったタイプの曲が増え、打ち込みアレンジを担当していた我が相棒・ジョニー馬論にもかなりこの作品を聴かせた事を思い出す。

 それまで、Paul Wellerとは「Oasisの眉毛共が崇拝している重鎮」という認識しか持っておらず、CDで持っていたのもJools Holland His Rhythm & Blues Orchestra And Friends『Small World Big Band』に収録されていた「Will It Go Round In Circles」(Billy Prestonのカヴァー)だけだった。ここでようやく、彼の世界に本格的に触れる事になる。The Jamを聴き始めるのは、ここから5~6年後の話だ。

 

Madness

One Step Beyond

One Step Beyond

  The Specials

Singles

Singles

 友人から借りた、そしてYMO『増殖』のライナーインタビューにて細野・幸宏両氏が2トーンからの影響を語っていた、以上の2点がこの2バンドを聴くきっかけ。これは旧ブログ時代も含め、何度か触れてきた。

 だが、最初の1枚となると記憶がはっきりしない。おそらくこの2枚で合っていると思うのだが、確実にそうだったとも言い切れないのである。もはや確認しようもないが、一応この2枚が最初であったとしておきたい。

 YMOは前述の『増殖』収録「Multiplies」以外にも、ライヴ等でスカ・アレンジを多く取り入れている。『Public Pressure』の「The End of Asia」が有名だが、個人的には“写楽祭”で演奏された「東風」のハードなスカ・ヴァージョンが最高だと思う。

 こういうリズムで俄然冴える幸宏氏のスカ・ドラミングは、The SpecialsのJohn Bradbury(R.I.P.)を研究したのだろうか? 他のドラマーのように名前を挙げてはいないようだが、詳しく知りたいものである。

 

The Jam

Singles Box Set 1980-1982

Singles Box Set 1980-1982

blog.goo.ne.jp

  The Police

regatta de blan

regatta de blan

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 ここの区切りからインターネット・エラへと突入。YouTubeで試聴をしてから過去作品を買う、という今では当たり前のようなサイクルが始まった。当時のブログに克明なドキュメントがあるので、そちらを参考されたい。

 The Jamは「Going Underground」、The Policeは「Message in a Bottle」という代表曲の格好良さからそれぞれ雪崩れ込んでいった。The Jamの最初がシングル・ボックスなのはそのためだ(基本的に「Going Underground」はオリジナル・アルバム未収)。現在の場所に移転する前の狭かった御茶ノ水ディスクユニオンで買った事を覚えている。

 旧United Minds初期の思い出も深い両バンド、聴き始めたのはさほど前の事ではないように感じるのに、どちらももう10年近くが経過しているという事実が恐ろしい。

 

Cheap Trick

In Color

In Color

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Jason Falkner

Can You Still Feel

Can You Still Feel

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 どちらも、レココレのパワーポップ特集に乗せられるという単純さ。

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 しかしこの出会いは非常に大きく、今後スピサンの一員としてこの音楽を前面に押し出していこう、兎も角このジャンルを自らの道標・指標にするべきだ、と決意するほど重要な邂逅であった。それは一人になり、殆どミュージシャンを廃業してしまったような現状でも全く変わっていない。

 出逢うべくして出逢ったのがパワーポップというジャンルであり、この2組のミュージシャンである。今考えてみれば、TM Network, The Beatles, YMOに次ぐ(時系列順)自分の中での決定的なムーブメントであった。今後、それを自身の作品として具現化出来るかは、私次第。未だにどうなるか分からない。

 

 それにしても、個人的インターネット時代到来以降、YouTubeで試聴し、Amazonや各オークション等で入手の選択肢が非常に増えた。The Jam, The Police, Cheap Trick, Jason Falknerなどは最初はYouTubeから1曲2曲と聴き、辛抱堪らず熱に浮かされたように作品を買い集めたわけだが、それ以降はそこまで熱くなれる出逢いがない。

 それは新人は勿論だし、過去のミュージシャンについても同じである。Trashcan Sinatrasはかつての例に近かったが、微熱程度の勢いで集めていった感覚がある。いずれにせよ、そこまで夢中になったのも彼らが最後だ。

 無駄に年齢を重ね、それなりに多種の音楽を聴いたせいか、驚きがなくなってしまったのが原因だろう。勿論、感性が磨耗したのかもしれない。今まで聴いた事のないミュージシャンを買ってみるという試みは今でも当然継続しているが、自分の中で熱病と化す事はなくなってしまった。残念な事ではあるが、まだ諦めたわけでもない。心の底から楽しめる音楽との出会いを、今後も求めていこうと思う。