(Revenge of the) United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

コレクターになれなかったよ

 最近、ビートルコレクターの方のブログをよく読んでいます。ビートルズとエルヴィスの関係を調べている時に辿り着いたブログですが、執念とも言うべき収集ぶりが凄まじく、思わず引き込まれてしまうのです。

 

 自分は大滝詠一という日本屈指の蒐集家のファンになってしまった割には、そこまでコレクティング欲がありません。

 一般的な人に比べれば、ジョージ・ハリスンビートルズ大滝詠一に関しては集めている部類に入るかもしれませんが、マニアックな方々とは比べるべくも無いレベルです。例えばレコスケくん(というか本秀康氏)の徹底したジョージ・マニアぶりにはとても太刀打ち出来ず、自分が彼に何とか対抗出来そうなのは「ジョージを愛する心」くらいのものでしょうか。

 

 2000年代初頭、ビートルズ熱が完全に蘇り、ディスクユニオンや西新宿・高円寺などの店に通うようになってからは、それなりにアナログ盤も含めて発掘に勤しんでいた事はあります。

 ですが、それはあくまで「CDでは聴けない音源を探すため」であって、例えばデフ・ジャケやプレスの違い、各国盤を集めるといった音以外の所には殆ど興味がありませんでした。

 当時、ジョージのダークホース(ワーナー)時代のアルバムは全て廃盤だったため、必然的にアナログを求める以外には聴く方法がありませんでした。事実、ジョージのダークホース・イヤーズはウィルベリーズと『Best of Dark Horse』以外は全てアナログで未だに所有しています。CDは中古盤店などには殆ど入荷せず、たまに見かけても驚くほど高額だったので…。

 普通にCDを買う事が出来たアップル時代のアナログ盤アルバムも、『All Things Must Pass (New Century Edition)』『Living in the Material World』『Dark Horse』は「アナログで持っていたい」という理由だけで買いました。『ATMP』は購入特典のポスターも動機の一つです。『Living in~』のブックレットや装丁の豪華さは、アナログでしか味わえませんね(2006年のスペシャル・エディションは健闘していますが)。

 

 当時買ったもので、思い出せるものを挙げてみます。予め言っておきますが、レアでもなんでもないですよ!

 以下、続きからどうぞ。 

 

 

 

「When We was Fab」(12インチシングル)

 『Cloud Nine』未収録の「Zig Zag」と「When We was Fab(Reverse End)」が聴きたくて買いました。クラウス・フォアマン画のジャケットが大きいサイズで見られるのも魅力。

 

「When We was Fab」(7インチシングルボックス

 箱入りシングル。『サージェント・ペパー』風ミリタリールックのジョージのフォトカードと、サイケなデザインのポスター付き。

 既に12インチを入手していたので買う必要はなかったのですが、年明け最初のバイトの帰りで多少気分が高揚していたんだと思います。池袋のユニオンで買いました。今でも鮮明にその事を覚えています。

 普通のアナログシングルだと、「Bangla Desh」「Give Me Love(Give Me Peace on Earth)」(これだけレッド・ヴィニール) 「Ding Dong, DIng Dong」を買いました。全てアルバム未収録のB面が目当てです。

 

「Got My Mind Set on You」(8cmCDシングル)

 『Cloud Nine』未収録の「Lay His Head」を聴くために購入。高円寺の中古盤ショップで8cmCDコーナーから偶然発掘。特に8cmCDを探す気も無く、その時は手持ち無沙汰で適当にその辺を掴んだらこのCDだったので非常に驚きました。やはりジョージとは運命的なもので繋がれているようです。適当に放り投げられて、J-Popなんかの8cmCDの山に埋もれていたわけだから値段も格安。確か105円くらいだったんじゃないでしょうか。ジャケットも盤面もコンディションはCくらいですが、それは仕方無いですね。

 ちなみに、豪華本『Songs by George Harrison』の付録CDとはミックス違い。しかしいい加減、この付録CD収録の8曲もリマスターで再発してほしいなぁ。私はブートでしか持っていません。何で『Somewhere in England』にボーナストラックで入れなかったのかなぁ…早く良い音で「Flying Hour」や「Sat Singing」を聴きたいです。

 

「Help!」(7インチシングル)

 「Help!」のシングルバージョン。ジョンの歌が明らかに違います。池袋のレコード店でわざわざ試聴させてもらって買いました。この店は池袋に行かなくなってから2~3年で閉店してしまっていました。バイト帰りのレコード屋はしごコースの出発地点がこの店だったんだけどなぁ。

 

『Please Please Me』(ステレオ)

 当時CDで出回っていたのはモノラルのみでしたが、ステレオはテイク違いが多いとの事で購入。「Please Please Me」でジョンが歌を間違えて笑うのが印象的。2009年のリマスターで今度はこのステレオ・バージョンがスタンダードに…なったんですよね?

 

Niagara CM Special Vol.2』(アナログ)

 当時、CDでは『Niagara CM Special』として『Vol.1』と『Vol.2』が2 in 1になったものが流通していましたが、『Vol.2』から収録漏れが多く、これで補完しました。ちなみに図書館でカセットテープ版の『Vol.2』を借りましたが、これもミックス違いが多数収められています。ナイアガラとはそういうものです。

 現在は2007年にリマスターされた『Niagara CM Special Vol.1 30th Anniversary Edition』が最新バージョンですが、当たり前のように収録曲が違います。どうやら、大滝御大は『Vol.2』の30周年記念盤を出す気が無さそうですね…。

 

『Complete Each Time』(アナログ)

 普通のアナログです。当時はこれでしか「フィヨルドの少女」と「バチェラー・ガール」を聴けませんでした。この二曲のアナログ・シングルはレアなので見たことがありませんでした。 

 

『Each Time』(アナログ)

 こちらも何の変哲も無いアナログですが、CD版とは「レイクサイド・ストーリー」の終わり方が違います。

 

 

 当然、他にも色々と散財しましたが、それも含めてコレクターなどとは口が裂けても言えないラインナップしか買っていません。とはいえ繰り返しになりますが、自分はCDで入手できない音源を聴こうとしていただけなので、それも当たり前なのですが。

 7インチだと、ジョージの「All Those Years Ago」やYMOの「過激な淑女」などは馬論に譲ってしまいました。アルバムや編集盤で音源が確保できていれば、形態には拘らないからです。むしろスペースの邪魔だからいらないかなぁ、と思ってしまうタイプなので…。

 

 結局、私がコレクターになれなかったのは、上記のように「アルバムか編集盤で音源さえ手に入れば、形態には拘らない」という考え方が大きいです。

 あとは、アイテムに執着してそこにお金を使うより、もっと新たな音楽を聴きたい、という欲求があるからでしょうか。自分はまだまだ音楽に関しては無知そのものなので、せめて自分の好きなジャンルくらいは常に知らない楽曲を吸収していたいのです。

 

 ただ、もっと根本的な問題はお金と置き場所の有無でしょうか…無い袖は振れませんものね。こればっかりはどうしようもないですね。

 

 

 実はこんな記事を書きたかったのではないのですが、一応導入部分として。続きます。