(Revenge of the) United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

2013 Music of the Year

 移転してもいつものこれはやります。今年は邦洋混合のランキングのみ。今年は結構マメに新作を買ったので、久々に選出に時間がかかりました。

 女性ヴォーカルのランキングを取り上げないのは、昨年ほど刺激的な楽曲に出会えなかっただけで他意はありません。念の為。

 

 

アルバムBest10

 

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1. Bloodsports / Suede

 高らかにSuede復活を告げる快作。響き渡るブレット・アンダーソンのヴォーカル、キャッチーだけど独特の捻りのあるメロディ、抜群のフレーズセンスを誇るギター、何もかもが全盛期そのままか、むしろそれ以上のパワーを持っている。メンバー間の確執、別離、それぞれの活動、そして何より今までのSuedeの歴史がこのフレッシュな作品の礎となっているようだ。

 個人的には、聴いた瞬間に今年のナンバーワンが決定していました。私はブリットポップ時代はそこまで熱心なファンではなく、この作品もさほど期待していなかっただけに、この充実振りにはとても驚かされました。

 

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2. Woman / Rhye

 ジャズ、ソウル、AOR…一つのジャンルに括れない幅広い音楽性を持っているが、一言で言えば「ソフィスティケイテッドされた良い音楽」。女性と聞き間違うようなハイトーン・ボイスが耳に優しい。今後に注目したいデュオ。

 

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3. ドルフィノ / フレネシ

 1999年に発表されたアルバムやコンピレーション収録曲に、新曲3曲をプラス。現在のようなエレポップ色は少なく、多数の言語で歌われるボッサが中心。こじんまりとした洗練がたまらなくオシャレでかわいらしい一枚。個人的には1st『キュプラ』以来の強烈なインパクト。

 

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4. The Bones of What You Believe / Chvrches

 80年代ニューウェーヴを髣髴とさせるクラシックなシンセの音で、時代に対応したエレクトロ・ポップを奏でるグループ。キュートな女性ヴォーカルとマスにも訴える確かな力を持ったメロディでヒット性も十分。次あたりブレイクするかも。

 

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5. Circle / Deen

 かつての“DEEN's AOR”を下敷きに、スタイリッシュな大人のポップスを展開。ジャズインストやディスコもあり、近年の作品では傑作『Lovers Concerto』までは及ばないものの、『クロール』に比肩する出来。

 

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6. Off the Record / Karl Bartos

 ソロ名義では10年ぶりの作品。元クラフトワークの肩書きを全く裏切らない、良質で期待通りのテクノポップ。かつてコラボレーションしたElectricの二人(バーナード・サムナー、ジョニー・マー)も参加している。

 

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7. Be / Beady Eye

 賛否両論、完全に評価が分かれた2ndだが、個人的には淡々と落ち着いた世界観がお気に入り。シンガロングしたい人はOasisを聴いておけばいいのではないだろうか?アコースティック楽器を中心に抑えたロックを展開するこのアルバムで、このバンドは新たな方向性へと進もうとしている。

 

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8. Electric / Pet Shop Boys

 久々にハードな音の彼らが戻ってきた。あまりにも二人であるとしか表現できない曲を、最先端のエレクトロ・サウンドに肉薄しながらバランスを取っている意欲作。9曲と少ない収録数も異例だ。

 

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9. Magnetized / Johnny Hates Jazz

 メンバーは2人に減ったものの、予想していなかったまさかの復活。フロントマンでありソングライターであったクラーク・ダッチェラーの復帰により、名盤1stを思い起こさせる曲の数々に涙。マイク・ノシートのプロデュースもはまっており、次作に期待してしまう。

 

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10. mbv / My Bloody Valentine

 待ちに待った昨年のリマスター再発に引き続き、信じがたい新作まで発表。説明不要の名盤『Loveless』からそのまま物語が続いているようだ。同時に、今後へのヒントも隠された一枚。

 

 

 最近は新譜を買う枚数が少なく、買ったアルバムは殆ど年末のランキングに入っているような状況でしたが、今回はかなり落選しています。世間的にかなりの評価を受けているDaft Punkや、これまた復活作のOrchestral Manoeuvres In The Darkもそうですし、他にもJohnny MarrとかDepeche Modeも泣く泣く外さざるを得ませんでした。

 マイブラがこの位置なのはあまりにも「今まで通り」だったからです。好きなアルバムには変わりないのですが。

 

 今年も様々なことがありました。笑顔で何事も乗り切れればいいのですが、なかなかそうも行かないのが現実。とはいえネガティブな言葉を吐いても問題は何も解決しないので、来年は虚勢を張ってでも出来るだけ前向きに進んで以降と思います。喩え自己暗示でも、ポジティブになれればそれで良し。

 それでは皆様、良いお年を。