学研まんがから始まる。
もう二月の話になりますが、ツイッター上で面白い画像を見かけました。
エロい漫画を描く遊人ではなく単なる友人と電話。ついでにムロタニツネ象の坂本龍馬学研漫画について数分に渡り語り合う。 そこで... on Twitpic
小学二年の頃に学研の日本史漫画を買ってもらって以来、日本史の面白さに目覚めた私が、初めに人物別の漫画で購入をねだったのがこの漫画でした。
自分にとって二番目に出会った歴史ヒーロー(この件に関しては、旧ブログにて以前書きました)、坂本龍馬。その短くも激しい生涯をムロタニツネ像先生が描き切った快作です。
表紙に描かれているのは龍馬の他に西郷隆盛、そして晩年のパートナーでありライバルでもあった中岡慎太郎です。
西郷はともかく、慎太郎は近年(特にNHK大河ドラマ『龍馬伝』以降)の状況を考えると、今ではまず表紙には描かれない人物でしょう。同様のものが新たに発行されるのなら、武市瑞山、高杉晋作、お龍あたりがジャケットに登場する最有力候補であり、もしかすると岡田以蔵ですら慎太郎より優先されかねません。
龍馬の功績を必要以上に強調するために、常に影に回る役回りを押し付けられている彼。そんな慎太郎に魅力を感じ、今でも彼のファンである私にとって、その素養はこの漫画がきっかけで作られたものなのかもしれません。
ちょっと昔の話になりますが、この漫画の熱いエンディングを少しだけブログで紹介した事もありました。
私にとっての幕末史への思い入れ、こだわりの原点は、間違いなくこの漫画からスタートしています。
先日実家に帰った際、この漫画の現物を久し振りに手にしました。
表紙を紛失したのは、いたずらに捨てたりしたのではなく、繰り返し読んだ事に起因する劣化が酷かったためでしょう。
この年季の入りようで察していただきたいと思います。
私は小学生時代以来、この表紙カバーの無い状態しか知らないので、表紙カバー画像を見るのは二十年以上ぶりの事となるわけです。
それでも殆ど違和感のようなものを覚えなかったのは、それだけあの表紙が深く記憶に刻まれていたという事実の、何よりの証拠となるでしょう。
この「学研 まんが人物日本史」シリーズですが、他にも二冊所有していました。意外と少なかったので、自分の事ながらちょっと拍子抜けしました。
英雄視していた伊達政宗のものを持っているのは当然ですが、何故に聖徳太子を買ってもらったのか。今となっては思い出せませんが、当時の私の琴線に触れる何かがこの漫画の中に存在していたのだと思われます。
そして、どれも作者はムロタニツネ像先生。歴史漫画界のトップスターと言っても過言ではないでしょう。かつての私を始めとして、多くの小学生が影響を受けているはず。
当然ながら、歴史漫画は他にも所有しています。学研のものと並んで小学館の日本史漫画も多数実家の本棚に保管してありますが、その話題はまた機会があれば取り上げようと思います。