お琴界の小室と呼ばれていた男
自分のブログを見直していたら、TM Networkのネット広告が表示されていました。
どうやら、『Dress 2』という新譜がリリースされる模様。
『2』とタイトルに冠されている通り、このアルバムには前編があります。
- アーティスト: TM NETWORK
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1996/06/17
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 1回
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1989年に発売されたこの『Dress』は、TM Networkが過去に発表した楽曲を、当時最先端の海外プロデューサー(ナイル・ロジャース、バーナード・エドワーズ、ピート・ハモンド等)にマスターテープの段階から再構築を依頼し、ヴォーカル・トラック以外はほぼリ・アレンジしてもらうという作品でした。小室哲哉氏曰く、「リプロダクション・アルバム」。
熱心なTMファン(というより小室ファン)には怒られるかもしれませんが、全曲のプロダクションが素晴らしく、原曲より好きなアレンジの方が多いです。SpiSunのラストアルバム『Technicolour』で「Confession」をカヴァーしていますが、馬論のアレンジはこの作品のバージョンを下敷きにしています。
何より個人的に重要なのは、私が生まれて初めて買ってもらったアルバム作品(クリスマス・プレゼントでした)がこの『Dress』だという事。私の音楽史は、ここからスタートしているのです。
更に付け加えれば、私にとっての“ハジレコ”認定されているのはこのアルバムから先行カットされた「Come on Everybody (with Nile Rodgers)」である事は以前書いた通りです。
今回記事を書いたのは、そんな思い出深い『Dress』の続編が出ると知って色々と思うところがあったから。
TM Networkの事を語る時は、どうしても冷静ではいられません。あまりにも自分の小学生~高校生の頃の思い出と密接にリンクしているせいで、どうしても当時の状況や想いを抜きにして語る事が出来ないからです。今後も断片的に文にする事はあるでしょうが、文字に残るのが嫌なので、全てを振り返って書き起こすような事はするつもりがありません(この時代の事に関しては何度か音声ファイルの方で取り上げていますので、どうしても気になる方はそちらを参照してください)。
TMN終了後にプロデューサーとして一世を風靡した小室氏の創る音楽にどうしても共感出来ず、袂を分かった私。TM自体を嫌いになったわけではないのですが、小室ファミリーのファン扱いされるのも困る。そんな複雑な思いをしばらく抱えていました。
90年代後半にTMが復活してからの音源は、買ったり買わなかったり。さすがに思春期の頃ほどの情熱はなくなっています。機会があれば、揃えたいとは思っているのですが。
それでも、2012年に発売されたシングルは購入しました。
- アーティスト: TM NETWORK
- 出版社/メーカー: avex trax
- 発売日: 2012/04/25
- メディア: CD
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発売からしばらく経ってから、ディスクユニオンに入荷していたからなのですが…。
今回の『Dress 2』は、自分達の手でリプロダクションを行っているようです。国内の若手にアレンジを丸投げしかねないのが今の小室氏ですが、これならば興味は湧きます。
懐古趣味、もしくは原点に立ち返る意味で買おうかどうか、今は迷っている最中です。