(Revenge of the) United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

All These Years

 既にここにも書いた通り、約10年ぶりに高校時代の友人と会ってきました。

 既婚者をこちらから誘う事は絶対に無いので、きっかけは我々の再会を全面的にバックアップしてくれた彼の奥様のお陰です。「奥手な二人のために次のスケジュールも決めたい」と、既に次回の話も出してくれているようで、何ともありがたい事。彼は良い奥さんをもらったなと改めて実感しています。

 私の場合は奥手というよりも自分の中でのルールを守っているので(既に今月書いた通りです)、彼女がサポートしてくれなければ、親友との再会は更に後回しになっていたでしょう。人生が決して長くはないと実感する出来事が多いので、本当に感謝する他ありません。

 

 彼とは互いを意識しながらも学生時代は殆ど話す機会が無く、卒業間際にようやく打ち解ける事が出来ました。それはまさに「出逢い」と呼ぶべきものであり、お互いに独り暮らしを開始してからは頻繁に手紙のやり取りをして新たな生活への不安を解消していました。スピサンの最初のリスナーも、実は彼なのです。

 手紙でのコミュニケーションは行っていましたが、実は話す機会は殆ど無く、電話も含めて両手で数えられる程度の回数しかなかったと思います。今回は、ちょっとここには書けない位の長時間を会話に費やしてしまいました。最後に会ったのが2006年、私を取り巻く環境や状況はあれから激変しています。山ほど話す事があったのですが、その割には他愛の無い話題も多かったような…。

 

 高校時代への悔恨は、既にこのブログでも何度も記しています。理解し合える人間に殆ど巡り会えなかった事。それ以上に、そんな暗闇を自分自身の努力でポジティブなものに変えていけなかった事。独りならば独りなりに、いくらでも学ぶべき事、チャレンジすべき事があったはずなのです。それをせずに、ただただ時間が過ぎ去るのを待ってしまった。自己を主張する努力もせず(そういった術がなかったのも原因ですが)、ひたすら個性を消して卒業を心待ちにしてしまった。

 出来るだけ人生では後悔しないようにしていますが、時が過ぎれば過ぎるほど、高校三年間の空白の歴史が私の心を苛むのです。

 彼は、既に卒業文集でそんな違和感と後悔の念を、突き放したようなクールな文章で表明していました。あの頃の体験や想いを共有出来る稀有な人であり、とても大事な友なのです。

 驚いたのは、そんな高校生活だったにも関わらず、彼はクラスメイトの名前や顔をよく覚えていた事です。私など、高校卒業以来あの学校の記憶を日毎に忘れていく有様でしたから、本当にこれは吃驚しました。

 あの当時は考えもしませんでしたが、学校を離れることが永遠の別離になってしまう事も有り得るのですね。彼らは彼らで自分の道を歩んでいるのでしょう。きっとあのクラスは今後も同窓会は行われないでしょうが、それぞれの人生に幸あれとネットの片隅から願うだけです。

 

 昨年に引き続き、今年もどんどん人と会う年にしていく予定ですが、さすがに15年単位で音信不通な人へどのようにコンタクトを取ればいいのかが悩みどころ。