(Revenge of the) United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

医者はどこだ

 先月発売されたレコードコレクターズは、はっぴいえんど特集号。その流れで、昨年の大滝詠一追悼特集号を2号続けて読み返していたのですが、発売当時は流してしまった記事に気になるものが。

 元Dr.Feelgoodのウィルコ・ジョンソンが、The Whoロジャー・ダルトリーと共演アルバムを作ったという内容なのですが、気になる記述が。

 以下はネット上での記事。

末期のすい臓がんと診断されながらも力強くロックし続けるギタリスト、ウィルコ・ジョンソン(元ドクター・フィールグッド)が、残された貴重な時間を割いてザ・フーのヴォーカリストロジャー・ダルトリーと、共演アルバム『ゴーイング・バック・ホーム』が本日4月2日(水)にリリースされた。


ウィルコ・ジョンソンとロジャー・ダルトリーの共演作『ゴーイング・バック・ホーム』がリリース | Qetic - 時代に口髭を生やすウェブマガジン “けてぃっく”

 レココレ内の記事は、ロジャー・ダルトリーは、ウィルコ・ジョンソンの最後の願いを聞き届け、二人で最後までロックする事を選んだ(自分で書いていてちょっと顔が赤くなる表現だな)…といった内容でした。

 悲壮なれど、ロッカーの魂を感じさせるエピソード。素晴らしいと思いましたが、既にこの記事からかなりの時間が経過しています。ウィルコのその後はどうなったのか、気になって調べてみたところ、驚きのニュースがヒットしました。

ウィルコ・ジョンソンが、癌を克服したことを明らかにした。2012年終わりに末期のすい臓癌で余命10ヵ月と宣告されたウィルコだが、その後の再検査で神経内分泌腫瘍という進行の遅い癌だとわかり、この春、腫瘍を切除したほか、すい臓全体と脾臓、胃と腸の一部を摘出、肝臓周辺の血管を切除/再建する手術を受けていた。


ウィルコ・ジョンソン、癌を克服 | Wilko Johnson | BARKS音楽ニュース

ウィルコ・ジョンソンが癌を克服したと発表したが、彼の命を救ったのは、1ファンが抱いた「なんで前より元気なんだ?」という素朴な疑問だったという。


ウィルコ・ジョンソンを救ったのは、外科医のファン | Wilko Johnson | BARKS音楽ニュース

 何ともドラマティックに、彼は見事に生還していたのです。こういう事もあるから、人生は最後まで諦められないですな。月並みながらこんな事し書けません。

 

 俄然彼に興味を持ったので、まずはレココレの特集を参考にしながらDr.Feelgoodの曲をYouTubeで検索。便利な時代になりました。


Dr.Feelgood 【Roxette】 - YouTube

 ピックを使わず、右手の親指・人差し指・中指を使う独特のピッキングが、えもいわれぬ歯切れの良さを生み出すウィルコのギターは勿論、苦みばしったリー・ブリローの歌声も素晴らしい。何より曲がシャープで格好良く、一発で気に入りました。

 かなり早い時期からこのバンドに興味はあったのですが、なかなかタイミングが合いませんでした。過去の例(e.g. The Jam, The Police, Cheap Trick, Jason Falkner, etc)に漏れず、本当にこういうのはきっかけ次第なので、こういった機会をくれたレココレにはまたしても感謝しなければなりません。いやはや、我ながら本当にレココレに影響されやすい男だ…。

 

 まずは、彼らの1stを買いました(これを書いている時点では未聴)。

Down By The Jetty

Down By The Jetty

 

  ここからまずはウィルコ在籍時のものを、更に二代目ギタリストであるジッピー・メイヨ(彼も素晴らしいギタリストですね)期のものも収集したいと思います。

 去年はこういったバンドとの出逢いが無いまま終わってしまっただけに、なかなか今年は音楽に関しては実り多き年になりそうな予感がありますね。そう思いたいだけかもしれませんが。