(Revenge of the) United Minds

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我が名はジャック

 今までいまいち聴く気になれなかったManfred Mannですが、その理由は「Do Wah Diddy Diddy」が米国ホームドラマの子供達が騒ぐようなシーンで使われており、「こういう子供向けの音楽なんだろうな、(一時期メンバーだった)クラウス・フォアマンもこんな曲やらされて大変だっただろうに」と勝手に思い込んでいた事です。

 

 しかし、名曲「My Name is Jack」をカヴァーしている事を知り、それだけでも入手したいと思うようになりました。

 オリジナル・アルバムには収録されていないようなので、ベストやシングル集を探してみるのですがなかなか見つかりません。カヴァーとはいえ、彼ら自身の認識では代表曲ではないという扱いなのでしょうか?結局、Discogsのデータに頼る他ありませんでした。

Singles in the Sixties

Singles in the Sixties

 

  Amazonは曲目が明記されてない盤が結構あるんだよなぁ…。

 タイトルから察するに、60年代のシングルを集めた編集版のようです。とにもかくにも、これでようやく聴く事が出来るようになりました。

 

 ちなみに、原曲のジョン・サイモン版はカフェ・アプレミディのコンピレーション盤で数年前から持っています。

カフェ・アプレミディ・ローズ

カフェ・アプレミディ・ローズ

 

  エレクトリック・ピアノを中心としたシンプルな演奏が余計な装飾を抑えつつ呟くような歌を盛り上げており、アウトロのエレピソロなどはお洒落感満載。選曲者の橋本徹氏(漢字をよく見ましょう)の意図通り、カフェで効果を発揮しそうな曲。

 

 Manfred Mann版は、歌詞の主人公である見習い水兵のかわいらしさを強調し(まるでアニメのキャラクターのように)描き出した、賑やかなアレンジ。


Manfred Mann My Name Is Jack - YouTube

 多分、誰が聴いても楽しめる親しみやすさ。原曲の洒脱さもいいですが、ポップさではこちらに軍配が上がるでしょう。リコーダーのリフや口笛のフレーズ、そして低音コーラスから転調に雪崩れ込む所の聞かせ方なども見事。

 

 Moonridersの日本語カヴァーは、このManfred Mann版が下敷きになっている事がわかります。ライダーズらしい曲に仕上がっていますが、彼ららしくシングアロング度はこのバージョンが一番高いかも。

 

 前述の『Singles in the Sixties』ですが、典型的な英国ビートバンドといった感じで楽しめました。ポップすぎるように思える曲もありますが、決して悪くはないです。

 

 

 これだけの内容を書くのに2時間以上かかってしまいました。最近、はてなブログが重く感じるのは私だけでしょうか…。