わたしが選ぶ名曲ベスト10 2016返
たまにやります。理由は私がやりたいと思ったから。
1位 Circus
"The Gift"
2位 But I'm Different Now
3位 Smithers-Jones
4位 Going Underground
5位 Private Hell
6位 Town Called Malice 悪意という名の街
7位 Beat Surrender
8位 In the City
9位 The Eton Rifles
10位 Absolute Beginners
また物議を醸しそうな選曲だなぁ…でも本当に「Circus」が好きなのである。あまりにも好きすぎて、SpiSunの次回作のタイトルとして本決まりしていたくらい(明らかに気乗りしていない相棒のジョニー馬論を説得した)。それにしても、シングルばかりであまり面白みがない。
あくまでポップ好きの相棒をおちょくっていた私だが、何だかんだ言っても一番The Style Council寄りの『The Gift』が一番好きだ。バラエティに富んでいるのがその理由。『Sound Affects』がその次。実験色を増していった後期が自分としては好みなのかも。
1位 Rat Race
2位 Concrete Jungle
3位 Hey, Little Rich Girl
4位 International Jet Set
5位 Friday Night, Saturday Morning
6位 I Can't Stand it
7位 Gangsters
8位 Do Nothing
9位 Why?
10位 Too Much Too Young
ロディ・ラディエーション作品が怒涛のトップ3独占。実質的にはアルバムを2枚しか出していないので選曲は偏らざるを得ないが、それでもシングルのみのリリースなども含めるとバリエーション豊か。あくまで中心メンバーはジェリー・ダマーズなのは間違いないが、テリー・ホール(「Friday Night, Saturday Morning」)やリンヴァル・ゴールディング(「Do Nothing」「Why?」)も数は少ないが良い曲を書いている。改めて、本当に魅力的なバンドだと思う。
もはや聖典と化した感のある名盤1stが人気だが、スカをベースに様々なチャレンジをし始め、メンバーも積極的にソングライティングに加わり始めた2ndの方が俄然面白くなってきていた。このままバンドが続いていたら、どのような進化を遂げていたのだろうか。妄想する事しか出来ないのが残念である。
The Good-Bye
1位 浪漫幻夢 Romantic Game
"#6 Dream"
2位 Love Again
3位 Out of the Time
4位 浮気なロンリー・ガール
5位 僕らの祈り
6位 Growing Up Days '87
7位 悲しきRadio Girl
8位 Good Lovin'
9位 Lonely Night
10位 I'm Sorry
1位は確かにモロにELOへのオマージュだが(主に「Twilight」+「Xanadu」)、それでも良いものは良い。何度聴いても夢見心地になるメロディ、歌声、歌詞。素晴らしいポップスとはこういう曲の事を指すのだ。我ながらひねりがないなぁと思うが、この曲以外の1位は考えられない。ちなみに10曲中8曲(ただし1曲はバージョン違い)が能地裕子&本秀康両氏選曲の2枚組ベストに収録されており、改めて2人のコンピレーション作りが的確だった事を実感。
昨年、ツイッターの「#私を構成する9枚」ハッシュタグにThe Good-Byeのベストを入れたが、彼らから学んだのは「先人へのリスペクトと愛を素直に表明しよう、そして楽しみながら良い曲を作ろう」という点であり、ナイアガラの流れから大いに影響を受けた。彼らのそういった姿勢が、この10曲に凝縮されていると思う。
1位 Confession 告白
"Gorilla"
2位 Fool on the Planet 青く揺れる惑星に立って
3位 Here, There & Everywhere 冬の神話
4位 Maria Club 百億の夜とクレオパトラの孤独
5位 Cube
6位 Pale Shelter
7位 Message
8位 Girl
9位 Children of the New Century
10位 Electric Prophet 電気じかけの預言者
何だか地味な選曲だな…持っている全アルバムから特に好きな曲をひたすら挙げて、少しずつ削っていったらこの10曲が残った。マニアックなのを選んでやろう、音楽的に高度なのを入れてやろう…といったスケベ心がない分、最もプリミティブな選曲といえる。だが、やはりその日の気分で変わる部分が大きいので、あんまりあてにならないような気もする。
TMはやはり小室哲哉の生み出したユニットだが、再結成後の活動において、時を重ねるごとに木根氏の存在が大きくなっているのは誰も否定出来ない所だろう。氏が書いた「Cube」は小室氏が絶賛した通り、継続的に活動していた時代のものに匹敵する名曲である。しかしこうやって見てみると、The Beatlesから頂いたと思しき曲名が多いな。3曲もある。
TMは自分にとって原点であり、それは未来永劫揺らぐ事はない。The Beatlesと共に自分が音楽を愛するきっかけとなったミュージシャンであり、非常に大切な存在である。だがThe Beatlesと違うのは、成人後に全曲を聴き直したり、ディープに研究したりという機会がごく最近まで無かった点だ。あくまで思春期に寄り添った思い出が大きく、今回の選曲もそういった補正が影響しているのは隠しようが無い。今こうして振り返ってみると、TMNが“終了”した1994年、自分の中の少年時代が本当の意味で終わったのだと思えてならない。まさに『Childhood's End』である。逆に言うと、そこから精神的に何の成長もしていないのだが…。
「基本的にインターネットによる通販のみの販売」という形態を採った、再結成後最初の作品『Major Turn-Round』だが、小室氏のあまりにも早い着目のせいでリリース当時はあまり良いイメージが持てなかった。だが改めて聴き直してみると、全作品中でも屈指の完成度を誇るアルバムであると実感する。ソング・ライティングの面でも小室・木根両氏が拮抗し、前者はプログレ、後者はブリティッシュ・ロックやAORという自身のルーツを下敷きにのびのびと制作しているさまが伝わってくる。TMらしいデジタル音は控えめな“趣味のアルバム”といった趣だが、だからこそ冴えわたる曲の完成度、そしてソロで経験を積んで抜群の安定感と表現力を身に着けた宇都宮氏の歌声が見事に互いを高め合っている。3曲を選曲するのも当然の結果だ。
(注:2017年に全アルバムを揃えたため、この項のみ2022年に更新)