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(Revenge of the)United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

Blow away, blow away, blow away

Reminiscence

 以前書いたかもしれませんが、中高とサックスを部活で吹いていました。中3の夏から高1の夏までは全く触っていないので、実質的には5年弱くらいですが。

 部活の思い出話に関してはいずれ語るとして、中学時代に吹奏楽部に入部するにあたりサックスを選んだのは、管楽器では一番ロックに転用出来そうな楽器だったからです。それは当時熱狂的なファンだったTM Networkの作品(特に3rd『Gorilla』)でサックスが多用されていた事と、当然ながら無縁ではありません。

 正直言って、そこまで積極的にやりたかった楽器でもないので、高校卒業後は知人から借りた時以外(1998年頃だったかな…)は一切吹いていません。これだけブランクがあると、今では音を出す事すらままならないかもしれません。

 

 中学1年の時、入部して初めて渡されたのはシルバーの古めかしいテナー・サックスでした。ヤナギサワ製だったのでかなりの良い品だったはずなのですが、何やら音が出し辛く、吹き方にすっかり妙なクセが付いてしまいました。以降、サックス・パートのポンコツ野郎として退部(引退ではありません)まで歩む事になるわけですが、この最初の楽器選択が影響しているような気もします。これは言い訳ですが。

 しかし、そんなに古い楽器を回された理由は、そもそもマウスピースで音が出るようになるまで私が(新入部員の中では)一番時間が掛かったせいなのでした。既に出だしから躓いていたのであります。

 3年生部員から「私が見てる時だけマジメに練習してるフリしないでよ!」「お前、はっきり言って落ちこぼれだよ?」と厳しい叱責を度々受けながら、事実遅々として上達しない自分の腕前を鑑みるにつけ、「どうやら、自分には物事を上手くこなすための勘や才能が決定的に欠けているらしい」と思い知った初めての経験でありました。ある意味で、早々と人生を悟った瞬間でもあります。だからといって、何かを諦めたわけではありませんでしたが。

 結局、ギターのようにサックスを続ける気になれなかったのは、この時期の記憶が大きいのかなぁ、と思います。いつしか“やらされる楽器”になっていて、楽しいと思える事が本当に少なかった。ギターほど努力が実力に結びつかなかったのもあるし、コンクールなどでは失敗が全体の出来に影響するわけですから、自分一人が責任を負えるというわけでもありません。そこはバンドとの大きな違いですね。

 サックスを吹いていて…というか部活をやっていて楽しかったのは、近隣の中学との合同発表会で『Star Wars』の一節を演奏出来た事(映画音楽メドレーの一部だったので、本当にごく僅かなパート)、退部直前の発表会で「In the Mood」のソロを担当した事(生涯初ソロ)、あとは学年問わず同パートの女子と仲が良かった事くらいでしょうか(他の女子部員には好かれてなかったようだけど…)。

 

 中学卒業後も続けたのならば、余程好きだったのではないか?と仰る方もおられるかもしれません。確かに、高校時代は吹奏楽部の部長を務めていましたが、自分からやろうと思ったわけではなく、上級生に勝手にそう決められていただけの話。逃げるわけにもいかなかったので、仕方なく責任を全うしただけです。

 そもそも、自分はちゃんと入部した記憶すらありません。そんな経緯でも何とか最後まで続けたのは、大学の推薦受験で何か語る事の出来るような経歴を一つくらい持てればと思っただけ。中学時代と違って、ここで取り上げるようなエピソードも無いのです。

 ちなみに、先日記事に書いた友人と私の二人だけが、当時の学校内に存在した2年生部長でした。


All These Years - (Revenge of the)United Minds

 彼の事は気になっていたので、部長会議で何とか打ち解ける事が出来ないものかと画策していたのですが、結局この場ではお互いに心を開く事は出来ませんでしたね…。

 この部活に関しても、嫌な出来事ばかり思い出します。当時、別の学校の友人に散々愚痴っていた事ばかり記憶に残っていますが、それだけ悩んでいた証拠です。

 

 実は数年前、サックスに触れる機会がありました。後輩がサックス教室の楽器管理を担当していて、少し吹いていいという話を私にくれたのです。

 当時は様々な楽器に対して興味が湧いている時期だったので、久々に音を出してみるのも悪くないな、と喜び勇んでその申し出に飛びつきました。しかし、実際にはマウスピースを持参しなければならず、十数年ぶりのサックスとの再会は幻に終わってしまいました。

 その時の後輩曰く、「西園さんのあんなに輝いた顔を見たのは初めてだった」。何だかんだで思春期を共に過ごした楽器ですから、自分自身が考える以上に思い入れはあったのかもしれません。

 

 もう一度サックスを吹く機会があるのならば、やはりMadnessのキックスばりにブロウしたいですね。


Madness - One Step Beyond - YouTube

 こういうワイルドな音の出し方は、最後まで教えてもらえなかったな…。