2017 買った新譜から10枚
今更ながら、恒例の企画を。昨年買った新作アルバムは11枚のみなので、その中から10枚をリリース順に挙げる。
Blue - Communions
Volcano - Temples
半世紀 No.5 - Unicorn
Make it Be - R. Stevie Moore and Jason Falkner
Weather Diaries - Ride
Parade - Deen
As You were - Liam Gallagher
Colors - Beck
Pacific Daydream - Weezer
Some/Any/New - Xavier Boyer
今年は遅れに遅れてしまったいつもの企画。何しろ昨年の新譜を11枚しか購入していないのだから、なかなか積極的にこの記事を書く気にもなれなかった。さすがに11枚中の10枚では取捨選択したとは言い難く、今回はアルバム毎のコメントは控える事とした。
色々と出費が多かった事、ディスクユニオンのタイムセールでかなり凌げてしまった事、タワレコ等での試聴を一度も行っていない事、贔屓のミュージシャンの新作があまり多くなかった事…など、理由は幾つもある。
それでも、Communionsは近年のバンドの作品の中でも出色であった。これがデビュー作というのいうのはかなり充実しているし、久々に心から納得のいく新人のアルバムを聴く事が出来たように思う。2ndで失速しない事を願いたい。
Beckの新作も、全作とは打って変わって明るく躍動感のある作品となった。個人的には、この2作が2017年のベストである。
個人的に一番注目していたのは、2009年『All Quiet on the Noise Floor』以来、実に8年ぶりの新作となったJason Falknerであった。
殆ど告知がない中、実は何度も来日公演を行っているようなのだが(残念ながら私は全ての情報をキャッチし損ねている) 、音源を発表するのは難しいのかと思われていた中での新譜。
ローファイ宅録の重鎮であるR. Stevie Mooreとの共作名義での作品ながら、Jasonがヴォーカルを執る曲はまさにFalkner印のメロディでなかなか満足度は高かったのだが、先日改めてクレジットを確認したらびっくり、何とJasonが1人で書いた曲は1曲しか存在せず、殆どの曲をMooreが作っていたのだ(共作含む)。2人とも音楽性が非常に近似しているのか、それともJasonの歌の個性が非常に強いのか…ともかく、非常に驚いたのは確かだ。
アルバム自体は勿論悪くはないのだが、こうして焦らされるとJasonのソロ名義の新作を早く聴きたくなってしまうのがファンとしての正直な感情である。
この企画は、その一年のリスナー生活の集大成であり、成果報告でもある。今後も変わらずに続けていきたい。
単なる正月日記 Vol.2
ここ数年体調不良が断続的に続いており、昨年は更に想定外の事が何度も起き(ちなみに、定期健診や昨年受けた人間ドックでは特に問題無し)、年齢を重ねる事に恐れ戦いている昨今。ちょうど友人の親御さんに薦められた事もあり、人生初の厄除けに友人のyuz氏と行ってきました。
日蓮宗のお題目に馴れきった耳には、初めてちゃんと聴く真言宗のお経は非常に新鮮に耳を捉えました。祈祷後の住職の説法によれば、今月放映を開始した大河ドラマ『西郷どん』のロケ地にこのお寺が使われたらしく、主要キャストが撮影に来た模様。西郷隆盛役の鈴木亮平にも祈祷の指導をしたと話しておられました。2話ほど登場するらしいので、注目してみたいと思います。
単なる正月日記 Vol.1
あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い致します。
この正月、yuz氏と話して決意したのは「もう時間が有り余っているわけではないのだから、やりたい事をやるためには瑣末な事には囚われない」という事。とかく打たれ弱く、ネガティブシンキングな自分であるが故、だからこそこの誓いを胸に2018年は取り組んでいこうと思う。
単なる十二月日記
三度目の赤坂・氷川攻めを、いざ敢行。
全ては、勝海舟寓居跡にあるアイリッシュ・バーへのリベンジを果たすためでした。
最初はランチタイムに間に合わず、女性店員さんと向き合ってアイスコーヒーを飲み高速で店を後にする事に。
二回目は尻込みし、店に入る事すら出来ず。
このままでは終われない、今度こそランチのタコライスを食べよう…そう思っていたのですが、予め下調べをしていたにも関わらず、店は閉まったまま。ドアから店内を覗き込んでみると、内装も随分と変わっている模様。
状況を理解出来ず、現場で更に検索してみると、以前訪れたアイリッシュ・バーは既に閉店しており、現在は夜間営業に特化した居酒屋が入っているようでした。
「でも看板も何も出てないし、これじゃ営業時間も店名もわからないよなぁ」
とボヤく私に対し、同行してくれた友人はこう一言。
「いや、夜のお店って大体そういうもんですよ…」
恐らく10歳以上年下の若者に子ども扱いされつつ、ともかくは現状を把握。あのバーへのリベンジは永久に出来なくなってしまったという事実だけが残りました。
今度はこの居酒屋を攻めるべき? いやいや、さすがに酒の飲めない私には手に負いかねますね…。
You Better Run
ジェフユナイテッド千葉の2017年が終了しました。3年ぶりのJ1昇格プレーオフに出場したものの、1戦目で名古屋に敗戦。今年もJ1昇格は成りませんでした。
しかし、私が友人に「今年はもうダメだ、可能性はない」と諦めの言葉を口にしたあたりから連勝をスタート。他クラブの結果にも左右される僅かな希望に賭け、ここ数年でも見た事がない猛烈なチャージを開始。
終わってみればクラブ新記録の7連勝。見事大逆転のプレーオフの最後の椅子へと滑り込み。J2に陥落してからは夏の失速が常でしたが、その真逆となる追い上げぶりは観ていて非常に頼もしいものがありました。
一度は諦めた昇格を、ぼんやりながらも現実的に捉える事が出来る位置にまで這い上がってきた。そんなタフさを見せてくれた選手達には感謝の言葉しかなく、昇格出来なかったからといって彼らを責める気にはなれません。
あまりにも衝撃的だった、ちばぎんカップで見せた新生ジェフのサッカー。スペイン仕込みの新指揮官エスナイデル氏は、ひたすらスペクタクルで攻撃に偏重した戦術を展開。
前線からひたすら激しいプレスをかけ続け、ボールを狩ったら素早く攻める。DFラインは常にコンパクトな陣型を維持するために非常に高い位置にまでプッシュアップされており、ハーフウェイラインで4人が1列に揃っているのは最早当たり前の光景。
案の定、この試合では度々ピンチを招き、GKの山本がスイーパー以上の役割を求められてカバーリングに奔走。解説の宮沢ミシェル氏から「運動会みたいに常にきっちりラインが揃っている」「失点を切り抜けているけど、結果として守る事が出来ているだけで、主体的にディフェンス出来ているわけではない」と90分間揶揄され続けたジェフのサッカーでしたが、私は密かに新たな時代の胎動を感じていました。
J2に落ちてからジェフが繰り返した事といえば、中途半端にポゼッションを続けるだけで相手の守りを崩す事が出来ず、逆に相手のハードプレスに屈する試合ばかり。ここ一番の試合で勝ち星を挙げられないもどかしさは、いつしかサッカーそのものへの大きな不満へと繋がっていました。
何より、多くの場合で相手クラブに運動量で上回られているのが我慢ならなかった。オシム時代の幻影を未だに追っていると非難されても仕方ないのですが、やっぱりクラブのアイデンティティとしてジェフは“走るサッカー”を継続すべきだと思っているのです。
確かにちばぎんカップの試合結果は散々でしたが、長年続く閉息感を打ち破るためにはこれくらい極端な事をしなければブレークスルーは望めないと思った。
シーズン序盤は好奇の目で見られ、中盤は嘲笑の対象となったエスナイデル戦術ですが、私は粉のサッカーが大好きですし、今年は無理でもいつかこの“ハイライン・ハイプレス”を完成させてほしいと願っていました。
事実、夏までジェフは苦戦を続け、高すぎるラインの裏を簡単に突かれたり、GKへの依存度の高さ故にミスを連発したりで敗戦の連続。いつしか順位も中位に付いていくのが精一杯の状況で、私の諦め発言もこういった状況によるものでした。
そんな中、暑さが和らぐ9月からようやく歯車が噛み合いだしたジェフ。とにかくスタミナを要求される戦術だけあって、環境が整ったのでしょう。
エスナイデルにより白米や肉の脂身、塩分の濃すぎる料理などを徹底的に排除した修行僧のような食事改革も、報道された当初はこれまた笑いのネタにしかならなかったものの、結果としては選手の肉体改造の一助となっていた事は紛れもない事実。
嬉しかったのは勿論結果が付いてきた事もそうですが、攻撃的な上に相手に走り勝てるサッカーが帰ってきた事でした。
J1昇格はならなかったものの、終盤にかけて一定の結果は残したジェフ。しかし、このまま上り調子で来年のシーズンを戦い抜けるほどJ2は甘くありません。それは、この数年間嫌という程味わってきました。
当然研究もされるだろうし、選手のコンディションなどもあって今年同様に我慢の時期は間違いなくあるでしょう。
明るい材料は、今年のサッカーの立役者達の多くが残留を果たした事。進境著しい町田はJ1クラブのオファーを断り、為田や矢田は完全移籍を選択。キム・ボムヨンはレンタル元へ帰還しましたが、高木という新たな才能を獲得。
楽なシーズンなど有り得ませんし、きっと来年も週末の度に一喜一憂するのでしょうが、より良い結果を残せるよう、引き続きジェフを見守っていきたいと思います。
Twitter and the Monkey Man Summer & Autumn 2016
今後もブログの更新ネタが無い時には、忘れた頃に掘り返してやっていきたいと思っている。自分の記憶力に対するトレーニングの意味も込めて。
あんまり最近ジェフの事を呟いていませんが、別に興味を無くしたわけではありません。エウトンの応援歌の原曲、実は生まれて初めて人前でギターを弾いた曲です。アドバイザー役でメンバー加入した友人のバンドにて。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年7月11日
確か歌の部分ではアルペジオを、ソロ?の部分では8分の刻みを弾いた。つまり、おいしいパートは全部もう一人のギタリストに持っていかれた。アドバイザーだから仕方ない。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年7月11日
2016年限りでジェフを去ったブラジル人FWエウトン。彼のチャントがBOØWYの「No. New York」であり、かつて所属したバンドでこの曲を練習した身としては非常に親近感を覚える選手だった。
勿論、BOØWYはあまり私の音楽的志向とはマッチしておらず、この曲を始めとして彼らの楽曲をコピーしたのは所属していたバンドの意向なのだが、それでも私が上記のようなパート分けで苦心してギターを弾いたのは事実。思えば、後のギターアレンジの基礎はこの時点から始まっていた…と思う事にする。
この曲名が、Brian EnoがプロデュースしNo Wave / Punk / New Waveの礎となったコンピレーション・アルバムから拝借している…という事は当然ながらこの当時知っているはずも無い。歌詞がJohnの射殺に着想を得ているという事に関しては、つい最近知ったばかりだ。
「YAMAHA MG」で検索すると、ミキサーばかりヒットして大変紛らわしい。自分が探したいのは、当然ながら生産中止済みのギターの方。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年10月10日
折に触れて話題にしているが、私は中学生時代YAMAHAのギターに異常な執着を見せており、特にTM NetworkやB'zの影響でMGシリーズは“いつか手に入れたいギター”として羨望の眼差しを送っていた。
時代は流れ、現在ではネットオークションや中古楽器店を気軽に覗く事が出来るようになった 。よって、巡り会わせが良ければ比較的安価で当時のギターを見つける事も可能である。勿論、楽器自体の状態は推して知るべしだが。
私がカタログでラインナップをチェックしていた時代、YAMAHAにはMG, RGX, RGZ, SG, Sonare,Pacificaと多くのシリーズが存在しており、目移りする程であったが、最近は実質的にPacificaとSGくらいしか残っていないに等しく、随分と寂しくなったように思う。
千葉パルコももうすぐ閉店。今までありがとうございました。最後に覗いてみたいけど、残念ながら無理そう。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年11月27日
個人的には、パルコよりもセントラルプラザの方が馴染み深かったが。それでも、パルコはかつて通院(と書いていいのかどうかわからないが)時にかなりの頻度で寄っていた。楽器を始めてからは、この2つにロックインが加わる。そういった小中学生時の思い出の地が、全て姿を消す事になったわけだ。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年11月27日
既に触れた通りで、特に付け加える事も無いのだが。
セントラルプラザ、パルコと千葉でのテナント先を失った島村楽器は、現在はヨドバシカメラと同じビルに居を構えているようだ。昔に比べれば、随分駅に近くなった。
来年の3月まで覚えていられるだろうか…自分の記憶力が一番信用ならない。 https://t.co/ha46FzBs20
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年12月2日
全く信用ならなかった。こないだ妹に話を聞くまで、完全に忘れていた。ちなみに彼女はちゃんと行って写真なども買ったらしい。
多くのスーパースターが鬼籍に入った年になってしまったが、目の前で何度も元気に走る姿を観ていた選手がこの世を去るのは、更にショックが大きかった。しかもあんな形でなんて、本当に悲しい。ケンペス、今までありがとう。合掌。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年12月2日
キャリー・フィッシャーの訃報を友人からのメールで知り、憂鬱な朝を迎えていた先日。後を追うように母であるデビー・レイノルズも…そしてジョージ・マイケル、ピエール・バルー。2016年がもうすぐ終わろうとしている。合掌。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年12月31日
はっきり言って、続編の事なんかどうでもいいよ。そんな事ばかり気にするファンとは到底わかり合えない。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年12月31日
ケンペス、キャリー・フィッシャー…自分に人生に関わった多くの著名人がこの世を去った年であった。両者とも精力的な活動中での突然の訃報であり、非常にショックが大きい。
特にケンペスは目の前で何度も観たわけだから、思い入れも訳が違う。あの陽気な笑顔や、相手に絡まれた若手選手を真っ先に救いにいく男気、そして勿論トップスコアラーにまで輝いたゴールゲットの才…未だに信じられない気分で、受け入れ難い。