単なる七月日記
まずい、まだ今月更新していなかったですね。ここからバリバリ書いていきます。
というわけで、旧ブログに引き続きこの脱力タイトルで振り返りを。
毎年恒例の地元の祭です。近年は祭そのものというよりも、この時しか会えない大切な友人と語り合うことの方がメインになっていますが…今年も彼に付き合ってもらい、一通り巡ってきました。
今年は資金不足という理由で、山車を出す地区のひとつが不参加。このように無人の山車がわざわざ外に出してありました。少なくとも、自分が物心付いてからは聞いた事がない、異例の事態です。
そして出店が少ない。
ここ数年では一番酷かったんじゃないでしょうか。
夏祭りの露店、500店が出店中止 千葉・稲毛浅間神社(朝日新聞DIGITAL)
直前にこんな一件があり、密かに影響を懸念していたのですが…。
メイン会場。
一地区の不参加で、祭のクライマックスはどうなったのでしょうか。
人出は多いです。
出店の数が少ないから、広島風お好み焼き屋の屋台は大忙し。しかし店主よ、粉をかき混ぜる最中にくわえタバコはやめてくれないか。灰が入ったらどうするんだ…。
どこから来たのかわからないオシャレ夫婦なんかも見かけた通り。
人手に出店の数が追いついていない状況。
出発が遅めだったせいか、出店に並んでいる最中に花火がスタート。
慌てて川沿いまで早歩き。
雲が厚く立ち込めていたため、例年よりも低空で爆発させていた印象。
しかし街灯が邪魔だ。
そして花火の終了と共に祭りもフェイドアウト。我々二人にとってはその場でオールナイト・トーキンの始まりでもあります。
市販の派手な花火を何度も打ち上げる若者たちにかつての我々の姿を重ねつつ、過去の友人についての話を繰り広げていた我々ですが、やがて私の喋り声に呼応するように対岸で叫び声が。
はて、苦情を言われるような事をしたかな?そんなに声も大きくないし、そもそも民家が周りにないのだから文句を言われる筋合いもないのだけれど…と若干困惑しつつ会話を進めていると、その叫び声の主がすぐ目の前まで走り寄ってきていたのです。
小太りの中年男が、何かを懇願するような表情で眼前に迫っている。だが我々が身構える間もなく、近くにいたと思しき警官二人に彼は取り押さえられたのであります。
全ては推測でしかありませんが、間違いなく彼はしたたかに酔っ払っていたであろう事、若者たちが川の向こうに向けて行っていた花火を我々のものだと勘違いした事(挑発的だった、と感じたのかも)、泥酔した彼を警備に当たっていた警官は既にマークしていた事…以上の事項が絡み合って、先程の事件は起こったのだと考えられます。
せっかく楽しく話しているのに面倒に巻き込まれるのは嫌なので、我々はその場を後にする事に。祭りともなると、色々な人がいるんですな。
しかし我々もここで異常な行動に。街灯もろくに存在しない川沿いの道を歩き、10年程前に完成した大きな橋まで歩こうと計画したのです。
夏の深夜、暗い川沿いの道を歩く男二人。濃い霧が視界を遮り、髪を濡らすほどにまとわり付く…怪奇的な何かが起こるシチュエーションとしては完璧すぎました。某氏だったら全力で同行を拒否するでしょう。その姿が簡単に想像出来ます。
もっとも、こんな我々が歩いているのを目撃した人こそが恐怖体験でしょうが。
とはいえ、我々はかつてこうして夜通し田舎町を走りながら、とりとめもない話を繰り返していたのですね。それだけ、私たち二人には語るべき話題があったという事。少なくとも、私は彼にしか話せないトピックが幾つもあります。
つまりあの頃と全く変わっていない、成長していないという事でもありますが、こうして二人がクリアーな気持ちのまま次々に話を紡いでいけるという事実は、むしろ嬉しく思います。まだまだお互い青いようで、私は安心しましたよ。
結局それなりの距離を踏破した後、彼の部屋に少しお邪魔して漫画を紹介してもらい、夜明け直前に別れました。来年も、こうやってまた面白い話が出来ればいいなぁ。