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(Revenge of the)United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

Taiga CIty

 今年の大河ドラマ『花燃ゆ』が視聴率の面で苦戦しているようです。

 大河ドラマ歴代ワースト3位の16.7%でスタートして以来、一度も15%を超える事無く横ばい状態。昨年の『軍師官兵衛』が15%平均でフィニッシュというまずまずの結果でしたが、このままではこの視聴率を超えるのは難しそうです。

 私個人としては、(旧ブログ時代から何度も書いているように)公共放送なのだから視聴率などという瑣末な事は気にせずどーんと構えておればよい…という考えなのですが、どうもそうはいかないようですね。

 

 ネット上でも、この低視聴率の原因を探ろうと様々な意見が飛び交っています。

 曰く、主人公がマイナーすぎる。演出やシナリオがあまりに少女マンガ的である。人間関係が複雑でわかりにくい(これは最早シナリオ云々の問題ではないが…)、などなど。

 検索してみると、こんなニュースもヒットしました。


NHK大河ドラマ『花燃ゆ』の視聴率低迷はスマホが原因だった!? - エキサイトニュース(1/2)

 スマートフォン世代には時間が短くてインパクトのあるドラマしか受けない、というかなり乱暴な趣旨の記事で、はっきり言って共感は出来ませんが、少なくとも若い世代に関してはそういう面もあるのかなという気はします。

 

 これはあくまで私自身の意見なのですが、今回の大河ドラマの苦戦は『篤姫』的ドラマツルギーに限界が来ているのが原因ではないか、という事です。いわば、激しい歴史の流れの矢面に立つ当事者ではなく、等身大の一人の女性の視点から様々な人間模様と時代の変遷を俯瞰するようなお話。

 歴史に名を残す人物の一人称の視点だけでなく、様々な人間の立場を表現することが出来ますし、多少歴史的事実を捻じ曲げてでも歴史的な場面に主人公を立ち合わせる事も可能。何より、女性を主人公にする事によって日常的なシーンも思う存分描く事も出来ます。家族の絆、恋愛模様、主人公の成長ぶりなど、現代的ドラマのような要素も無理なく盛り込める。

 それによって(TV局としては最重要視しているであろう)女性視聴者の共感を得る事もできます。『篤姫』が視聴率的には大成功したのは、こういったおいしい所取りをシナリオ面で行ったからだと思っています。この見方は全く裏付けが無いもので、あくまで私の勝手な感想に過ぎません。

 今回も、恐らくは似たような描き方で『篤姫』の線を狙っているのではないかと思われます。本放送開始前の特番にて、「今度の大河はホームドラマで、学園ドラマで、恋愛ドラマだ」(うろ覚え)というカジュアルさをとにかく前面に押し出しておりました。よって、私の見方も強ち間違いではないと思われます。

 

 ただ、はっきり言って回りくどいのですね、この手の描き方は。

 こっちは歴史ドラマが観たくて視聴しているのに、やれ杉家の事情だ、文と金子重之輔(松陰と黒船に乗り込もうとした若者)の母との交流だ、寿(文の姉)と小田村伊之助とのすれ違いだという狭い世界の出来事ばかり念入りに描写されても、まどろっこしくて仕方ない。

 私は単純なので、もっと幕末ロマン溢れる世界観に浸りたいのですよ。そのためには、松蔭その人を主役にするか、もしくは松下村塾生(木戸孝允含む)を中心に歴史の流れをメインに据えるべきなのです。

 恐らく、多くの大河ドラマ視聴者もそう思っているのではないか、と思っています。『篤姫』はこの描き方でも当たりましたが、さすがに『八重の桜』ぐらいまでが限界なのではないでしょうか。昨年の重厚かつ戦国時代のスター武将勢揃いの『軍師官兵衛』は評価も高く、視聴率でもそれなりの成果を収めた事が何よりの証拠だと思われます。

 

 以前も書きましたが、大河ドラマの視聴者層は圧倒的にM3・F3(50歳以上の男女)が突出しています(この点に関しては、いつかきっちり資料を引用して提示する予定)。この層以外から数字を得るのは、並大抵の事ではありません。つまり、NHKが視聴率に何としても拘るのであれば、ある意味で保守的なこの世代の期待を裏切らないようなしっかりしたドラマを作る事に専念すべきなのです。

 勿論、若い層を開拓しなければ先細りになってしまう事は避けられない。それは当然ではありますが、Teen・M1・F1といった若者に大河ドラマに目を向けさせるような習慣付けをするのは、現状では非常に難しいように思えます。

 そのような方向性を探るのだとすれば、今回のような小手先の変化だけでなく、もっと根本的に何かを変えてしまう必要がある。それは最早我々が慣れ親しんだ大河ドラマではなく、何か別のものになってしまうかもしれず、そうなれば現在のメイン視聴者層からは強い反発があるでしょう。当然、視聴率も大幅に下がるものと思われます。ただ、新規層を開拓するのならば、それくらい思い切った事をしなければ現状を変えられないのではないでしょうか。

 目先の視聴率に拘るか、未来に投資するのか。私は素人なのでこんなに無責任なことを適当に書き殴っていますが、作る方は本当に難しいでしょうね。ただ、今回の作品はどちらにも適さない、中途半端な作品だと思います。あくまで現状では、の話ですが。

 勿論、幕末という時代にも、長州藩という舞台にも非常に興味がありますし、松蔭にスポットを当てた時のパートは結構良く出来ていると思います。少なくとも西南戦争辺りまではちゃんと観る予定。

 

 ちなみに、年始にこの大河を取り上げた際、私は「坂本龍馬のねじこみは無い」と予想していました。


Taiga Rag - (Revenge of the)United Minds

 しかしこの視聴率が続くようならば、無理矢理にでも登場させるのではないか、と思えてきました。

 再び福山雅治が演じるのではないか、という噂が実しやかに流れているようですが、『龍馬伝』と伊勢谷友介高杉晋作役)が被っているので個人的にはやめてほしいかな。

 

 しかし野山獄の場面において、危険なくらいデカモリシ森島康仁)に似ている人が出ていましたが、あの方は何という名前の役者さんなんでしょうか…伊勢谷友介水野晃樹に似ているので(つまり二人ともポール・ウェラー似という事でもある)、どこのJリーグだと思ってしまいましたよ。