(Revenge of the)United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

大音量のFIFAアンセムをBGMに代表マグマ戦士が入場

 かつての日本サッカー協会JFA)は、私にとってはツッコミ所満載の、ダメ組織の象徴でした。多くのサッカーファンも、私と同じように考える人が多いと思われます。

 ファルカン監督の短期間での解任、加茂監督就任後の人選、ネルシーニョ氏の「腐ったミカン」発言に至る混乱、アトランタ五輪で結果を残した西野監督への冷遇、結果を出し続けていたトルシエ監督への度重なる解任の画策、それまでの路線を無視したジーコ監督の就任(及びドイツ大会での惨敗)、その4年後のオシム監督のJクラブからの徴用、路線の継続なき代表監督の人選、アンダーカテゴリーの監督を若手指導者のテストの場にする…等々、今浮かんだだけでもファンの反発を受けるような判断は枚挙に暇がありません。

 

 それが、2010年ワールドカップでは戦前の予想を裏切るまさかのグループステージ突破、及び翌年のなでしこジャパン世界一という歴史に残る快挙を果たしたあたりから、多数のスポンサー獲得を背景に様々なプロジェクトを実行。
 サッカー人気の隆盛を確かなものとし、4年前のブラジル大会での惨敗を含めて考えても、JFAは安定した組織運営をしていると考えられており、批判も大きな流れにはなりませんでした。

 

 しかし、先月の衝撃的な一報から、この評価も一転する事となります。

www.nikkei.com

wezz-y.com

news.allabout.co.jp

 政情の不安定な国などでは大会直前に監督が交代する事も稀ではなく、いつもそのようなニュースを他人事のように見ていましたが、まさか自分が属する国がそのような自体を迎えるとは思えず、久々にJFAに対して冷たい怒りが沸き上がってきました。

 ハリルホジッチ監督に対する選手の造反、スポンサーからの特定選手の起用要請など、とても健全とは思えない理由が噂レベルで囁かれています。これらがどこまで真実かはわかりませんし、今後明かされるかどうかも不透明ですが(ハリルホジッチ氏の訴訟に真相の究明を期待したい)、確かなのは非常に愚かな選択をしたという事です。

 

 ハリルホジッチ監督は、確かに親善試合では不可解な選手起用や試合運びが目立ち、疑問を呈する機会が多くありました。しかし、少なくとも私はそれを本大会に向けての壮大な実験場としての試合の有効活用であり、あくまで過程でしかないと思っていました。
 氏のそれまでの評判を伝え聞くに、本番までにじっくり時間をかけてチームを熟成するタイプの指揮官であったという事。それを何より証明するのが、アジア最終予選の最大の山場であったオーストラリア戦での大胆な若手選手の起用、及び相手の戦術に対処した戦い方の選択でしょう。
 あの試合はそれまでの主力の多くをベンチに置き、自身が抜擢した選手の活躍でそれまで苦戦してきた相手に完勝するという、画期的な試合内容と結果でした(オーストラリアが何故かポゼッションサッカーに愚直に拘り続けたという幸運もあったが)。ああいった本番と定めた試合においての臨み方こそ、ハリルホジッチ監督の真骨頂だったのではないでしょうか。

 直前で氏を解任するという事は、この数年間(アギーレ氏の就任期間を除く)を雲散させ、無意味な期間を作ってしまうという事を意味しています。
 少なくとも、ハリルホジッチ監督のサッカーを遂行し、本大会でどのような結果を残せたか?」という問いに対し、回答を得る事のないまま未来へと進んでいく事になってしまうのです。

 

 先日、後任の西野監督テストマッチに臨むメンバーを発表。概ねこの中からロシア大会に挑む選手が選出されるのではないかと思われますが、その顔ぶれを見る限り、4年前のコピーのような、何の進展も感じられないサッカーを行うとしか思えません。

www.soccer-king.jp

 ブラジルの地で、既に一つの答えは出ています。
 本田圭佑香川真司を中心にしたポゼッションサッカー、いわゆる“自分たちのサッカー”は世界で結果を残す事が出来るのか?」という問いには、「全く通用せず、何もかも足りない。将来的にはわからないが、現時点ではあまりにも時期尚早」という回答を多くのファンが受け取ったはず。
 それでもあのサッカーを繰り返す事の意味は? 既に答えは出ているのに、同じ事を繰り返す意図が私には理解しかねます。代表チームを、自分達が気持ち良く過ごすためだけに利用しないでほしい。

 

 後任の西野監督は、Jリーグをよく知るファンにはお馴染みですが、柔軟性に欠けるきらいがあり、自らの意にそぐわない者を徹底的に冷遇します。ガンバ時代、彼に出番を奪われ、移籍を余儀なくされた選手は多数でした。
 アトランタ五輪のナイジェリア戦で、中田英寿に意見された事に怒りを露わにし、次のハンガリー戦でスタメンから外した事でもわかるように、造反される事も嫌っている印象。

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 強化委員長だったため、火中の栗を拾わされる羽目になった西野氏。既に後任には(ジェフサポにはお馴染みの)関塚隆氏が就いており、大会の結果如何にかかわらず協会を去るのは決定的でしょう。
 だからこそ、西野氏に一縷の望みを抱いている事があります。それは、協会の直接的な影響の及びにくいロシアの地で、デュエルやカウンターを重視したハリルホジッチ戦術を受け継ぐ事。
 仮に長谷部や本田といった選手の造反でハリルホジッチ氏が解任されたのならば、往時の西野氏は絶対にそういった事を許さないはず。長くJリーグで指揮を執り、実績を積み重ねてきた彼の監督としての意地と矜持が、協会からの傀儡政権のような現状を許さないのではないか…私はそう考えています。あくまで希望的観測でしかありませんが。

 

 JFAの今回の判断は、2010年の「直前で方向転換した事が上手くいってしまった」という成功体験に拠るものだという事は明らか。ならば、西野氏もテストマッチまでは“自分達のサッカー”を容認し、大会に入った途端豹変するような“方向転換”を期待したいところです。勿論、その可能性は極めて低いでしょうが。

 

 

 

 

 アトランタ五輪当時の西野監督の画像を引っ張り出して古参ファンをアピールしようと思いましたが、私の手元に僅かに残っている雑誌には大した写真は掲載されていませんでした。

 大活躍した川口能活のものは大量に見つかりましたが、驚きなのは中田英寿のものも殆ど掲載されていなかった事。勿論、五輪の翌年に状況は一変し、この若き天才司令塔に日本代表は攻撃のタクトを託す事となります。

 

 何故か、第2戦目(ナイジェリア戦)・第3戦目(ハンガリー戦)の特集号に関しては、マガジン・ダイジェストの両方を買っていたようです。今回自分で驚いたくらいですから、何故どちらも購入したのかは全く覚えていません。

 電車かバスの待ち時間(千葉の田舎なので非常に長い)に手持ち無沙汰になり、予め買ってあった方でない雑誌も購入した…大方そんな所ではないでしょうか。

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 ちなみに、私のサッカー雑誌の買い始めはマガジンでしたが、以後高校時代は専らダイジェスト派でした。プロレス雑誌の『週プロ』『ゴング』のようにイデオロギー上の理由で選んでいたわけではなく、通学途中のコンビニにダイジェストしか売っていなかったので選択の余地がなかっただけの話です。

 その後、上京後は主にマガジンを買っていた記憶がありますが、立ち読みしてジェフの扱いが良い方を選んでいた記憶も朧気に残っています。定期購読は2002年のフィーバー時で中止してしまいました(当時の懐事情では、週2回発売のワールドカップ地元開催シフトについていけなかった)。

 

 上記のマガジン掲載分の『図々SEE 絵故ヒイ記』では、故・望月三起也先生がブラジル戦の城を褒めておられました。

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 彼が批判を一身に集めたフランスワールドカップの時はどう評価しておられたか? もう覚えていません。