過ぎ去りし貴方へ
我が親は毎年8月初旬あたりから「風がもう秋だなぁ」などと言い始めるので、よほど秋という季節に憧憬のようなものがあるようです。私は夏が一番好きな季節なので、その血は全く引かなかったようですが。
現に9月でもこんなに暑い!残暑はまだまだ続きそうですな。
さて、ついさっきツイッターでこんな事を書いたばかりですが。
また思い出話でも書こうかと思ったが、厳しそうなので断念。前向きなニュースが一切ないので過去を語るしかない
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) September 3, 2013
このツイートをして思い出したことがあるので、予定変更してちょっとだけ思い出話をします。
そうなるとかつてのバンドメンバーは色々と私の動向に警戒すべきだと思うが、誰も私のブログを読んでないので止めようがないだろう。そもそも存在すら知らないんじゃないのっていう
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) September 3, 2013
あっちに書いたら、今以上に異常者扱いされるかもしれないので…。
元々文章を書くのが好きだった私ですが、そのルーツを辿るとTMNの木根尚登氏に行き着きます。
仲間内でTMNのごっこ遊びをしていた、という事は既に音声ファイル企画で振り返りました。
#8 Tetsuya Nishizono “Speak Like a Child” Part.1 〔by ラウド〕
#8 Tetsuya Nishizono “Speak Like a Child” Part.2 〔by ラウド〕
TMファン以外には説明するのが難しいのですが(ファンの人でも理解出来ないでしょうが…)、TMになりきるという事は一大コンセプト・アルバム『Carol』も再現しなくてはならないという事でもあります。
CAROL-A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-
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これは小室哲哉が考えたストーリーを、アルバム・コンセプトとして三人が演じ切ったアルバムです。
更に、この簡単なストーリーを元に木根がノベライズし(ちなみに彼の処女作)、高河ゆん作画でアニメ化もするという、今で言うメディアミックスの先駆け的なプロジェクトに発展しました。ちなみに、準主役のフラッシュ役は宇都宮隆が担当。
キャロル (TM NETWORK“CAROL”STORY BOOK)
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(DVD化されてるんだ…)
これを我々も模倣せねば、と我らのヴォーカリストがベースの部分を起案(といっても『Carol』のほぼ丸パクリ)、リーダーである私が小説を執筆したという事がありました。小説というか、まぁ今でいうところのライト・ノベルというやつですが…当時そんな言葉はなく、ジュブナイル小説などと言ってましたが。
そこから文章を書く事が習慣になり、父のワープロをほぼ独占して打ち続けるという行為が日常になりました。そういう意味で、ルーツは木根氏にあるのです。
特に、高校時代は一人の時間が圧倒的に増えたせいか休みの度に何かをワープロで打っていました。今後も決して公開される事のない何かを…。
私が何とか大学に行けたのは現代文で点数を稼げた事が非常に大きかったお陰なので、こうした駄文をこねくり回す作業も決して無駄ではなかったと現在でも思っています。
勿論、正真正銘の駄文しか書けないので、それが人生に役立っているかといえば甚だ疑問ですが。
ここからが本題。
文章を書いていても、自分で読み返すだけでは面白くも何ともありません。やはり誰かに読んでもらってこそ。それは音楽と一緒です。
上京後にバンドを組んだ事は既に何度も語っていますが、そのメンバーが哀れにも私のそんな欲求のはけ口となりました。「リーダーとしてメンバーに連絡事項を伝える」という名目の元、彼らに“手紙”を練習の度に渡すようになったのです。
勿論、携帯電話のメールもままならない時代だったので、当初は連絡事項を伝える事がメインだったのは確かですが、いつしか“手紙”は私の考えや主張を伝えたり、日常を報告したり、音楽やサッカーのコラムを書いたり、好きなゲームやアイドルのランキングを書いたりと、完全に趣旨が変わっていってしまったのです。
ブログという便利な場所がない時代、私はそうやって文章による自己顕示欲を満たしていたのですね。
当然私も今よりずっと若かったので、メンバーに対して攻撃的な事を随分と書いていたようです。今考えると本当に子供だったとしか表現できないのですが、メンバーの言動や行動を”手紙”で批判したり、はっきりとは書かないものの暗に腐したり…普通じゃなかったなぁ。
当時ジョニー馬論に聞いた話ですが、メンバーは“手紙”に自分の事を書かれるのを恐れていたと言います。私はどんな独裁者なんだ…。
誤解のないように書いておきますが、楽しい事も随分書いていたんですよ!特に友人の大学合格発表を見に行くトンデモ企画の話や、ジョニー馬論のレポート書きに付き合って町田の奥地まで迷い込んだ話は好評でした(この二つの話は、いずれこのブログでも書きたいなぁ)。私だけを悪者にするのはあまり感心しませんね。
私は“手紙”の現物を所有しておらず、全てワープロの中に入ったままなので、どのような事を書いていたかを振り返るのはなかなか手間がかかります。きっと、恐ろしく青臭く、自分勝手で、世間知らずな事を毎週飽きもせず書いていたのでしょう…恐ろしくてデータを探る気には、とてもなれない。
元メンバーは誰もこのブログを見ていないでしょうが(当然ながらジョニー馬論も含む)、私の事を強請る気があるならば、あの忌々しい“手紙”がようやく活きる時ですよ!
もっとも、私も君らの黒歴史を色々と握っているので、軽挙妄動は慎むべきだと忠告しておきますが。
まぁ、子供時代(とあえて言っておく)の恥はお互い様ですな…。