Hear Me Road
何度も通ったはずの道でも、 見落としている事は多いようです、
高校入学当時の通学路を久々に歩いた。といっても片道15km以上を歩く余裕はないので、1/3程度を。高校二年になる前には別のルートを利用するようになったので(近いが強烈なアップダウンがある)、ディテールを殆ど覚えておらず、懐かしいというより新鮮だった。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2015年10月4日
学校に行くのが嫌で嫌で仕方ない時期に利用していたので、周囲の景色を気にする余裕もなかったのかもしれない。一秒でも早く家に帰る事を考えて日々を送っていた(その割には一度も欠席していないのだが)。朽ちた公園の奥にひっそりと佇む神社も発見したので、次回訪れた際は中に入ってみようと思う。
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2015年10月4日
通学路にあった公園に足を踏み入れたのは、このツイートした時が初めて。
トリミングしてしまいましたが、通学路だった道は廃バスの左側にあります。
今回、歩いてみて初めて発見した鳥居。
通学時に気付かなかった事に自分でも驚きましたが、かなり奥まった場所にあるので注意しなければ気付かないのも事実。少なくとも、自転車で通る程度では認識出来ないでしょう。まして、周囲に目をくれる余裕もなく、一刻も早く帰宅する事だけを考えていたのだから尚更。
というわけで後日再訪し、中に足を踏み入れてみました。
大鳥居をくぐった所。写真ではわかり辛いですが、同じ階段が奥にもう一つ。
階段を登りきると、踊り場のような道の先に更なる階段が。
蜘蛛の巣が容赦なく顔に絡んできます。
まだまだ続く階段!このあたりの神社では考えられない奥行き。
夕暮れが迫る中、狭い階段を一人登り続けます。
登りきっても、まだまだ道は続く。
よく手入れされている神社ですが、蜘蛛は人間を歓迎していない模様。
ようやく拝殿へと到着。これだけの奥行きがある神社だとは思いませんでした。
本殿も見てみましたが、写真撮影は断念。近付くと更なる蜘蛛のトラップが待っているであろう事も理由の一つ。
拝殿の前には、「聖徳太子講」と書かれた石碑。
「文化十二年亥二月十五日」との記述。日本ではロシアとの間に起きたさまざまな問題が顕在化し始めた時期。ゴローニン事件やフェートン号事件など、鎖国下の太平の世が徐々に諸外国との関係性を考え始めなければならなくなった頃です。その事は、この石碑とは何の関係もありませんが。兎も角この地域で「聖徳太子」という名前を見たのは初めてで、非常に新鮮でした。
道の途中にいくつもあった看板。
百合に縁のある神社なのでしょうか。
参道の脇にあった古めかしい道。
この時の道をちょっと思い出しました。こちらは現存しませんが。
あまりに広い境内、同時に今の今までこの神社の存在に気付かなかった自分自身に驚きが隠せませんでした。
参道は綺麗に掃き清められ、雑草の類もしっかり刈ってあって明らかにきちんと人の手が加わっています。この近辺の人々から大事に扱われているのがすぐにわかりました。蜘蛛の巣は一見の参拝者に容赦なかったですが。
この一体は丘として認識していましたが、実はちゃんとした山だそう。とてもそんな規模の高さには思えませんが、これも標高の低い千葉県ならではといった感があります。
階段を下って鳥居を出ると、中国人の親子が公園で遊んでいました。この公園で遊ぶ人を見るのも初めての経験。人生は発見だらけです。