(Revenge of the) United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

25 or 10

 3月という事で、どうしても5年前の事を意識せざるをえません。11日が金曜日、下がった気温など、どうしてもあの日を思い起こさせる要素が重なっており、色々と当時の事に想いを巡らせていました。

 

 その数日前、2人の人物が亡くなりました。

 

amass.jp

 The Beatlesを支えたサー、ジョージ・マーティン。彼なくしてビートルズの世界的な成功はあり得なかった、と断言しても良いでしょう。そもそも、メジャーの舞台でデビュー出来ていたかすらも怪しい。それだけ偉大な人物。

 才能は間違いなく不世出の天才揃い、しかしそれを理論的に表現する知識は欠けていたビートルズの4人。そんな彼らの発想を具現化し、時には手助け以上の貢献をして名盤の数々を生み出した。クラシックをベースにしながらも、実験意欲と反骨精神の塊。ビートルズとサー・マーティンは出会うべくして出会った存在なのかもしれません。

 情報の不足した田舎の少年だった私でも、マーティンの存在はかなり早い時期から意識していました。

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 この記事の青い本はファンになった初年度に、赤い本は2年後に読んでいたので、当然ながらマーティンの名は頻出。一般的に音楽プロデューサーという職業がどういった役割であるのか、既にこの時点で理解出来ました。そして、サーの貢献度が大きかった事も。

 前にこのブログで書いたブートレグにて、いまいち覇気が感じられずミスを連発するメンバーにトークバックで「Take 24!!」と怒鳴り散らしていたのは可笑しかった(実際、完成テイクでもポールが空回り気味な「Hold Me Tight」セッションでの出来事)。

micalaud.hatenablog.com

 今回の話題とは関係ないですが、ホワイトアルバムのセッションでポテトチップス(多分)を貪り食いながら喋るジョージが何ともお茶目でした。彼が食いしん坊とファンの間で認識されていることを知ったのは、つい最近の話ですが。

 ソロになってからのポールとの関係は有名ですが、ジョージのソロ・キャリアとは結局関わりがないままでしたね。ジョージの死後、『Love』にて「While My Guitar Gently Weeps」のストリングス・スコアを書き下ろした事くらいでしょうか。

 ジョージとサー・マーティン。両ジョージの関係性は、何だかんだで最初のやり取りに集約されているのかもしれません。

「何か気に入らない事はあるかね?」

「そうだな……まず、あんたのネクタイが気に入らない」

 生意気な少年のきつい冗談、サーは逆にこの一件でビートルズを気に入ったという有名な話。皮肉屋ジョージとジョーク好きのサー・マーティン、2人の個性がよく表れたエピソードです。いくつかのビートル本では、何故かジョンが言った事になってたりしますが。ちゃんと調べてから書きましょうね。

 ビートルズ以後は特に意識して彼の音楽を聴いた事はありませんでしたが、Gerry & the Pacemakers「You'll Never Walk Alone」, Cheap Trick『All Shook Up』, Ultravox 『Quartet』などプロデュース作だと知らずに作品を買った時は、そのサウンドに説得力を感じたものです。

 死因は不明ですが、90歳。ここまで長きに渡りありがとうございました、という言葉しか出ません。スコセッシ監督作品『Living in the Material World』特典映像での笑顔がとても印象的でした。

 

natalie.mu

 既にツイッターで書いた通りです。僅かではありますが、直接私の人生と関わった人の死はショックでした。

 村田氏は、私の勤務先の練習スタジオで個人レッスンを行っておられました。私のスタジオ勤務は数ヶ月で終わりを告げましたが、その後も人の少ない夕方だけサポートで入る事もあり、その時期に毎週村田氏の姿を見ていました。

 同僚が氏の経歴を把握していたかまでは知りませんが、個人的に調べてみてびっくり。鈴木茂山下達郎と肩を並べて演奏しているバリバリの現役ギタリスト/シンガー・ソング・ライターだと知って急に畏まった記憶があります。

 その事についてお話した時、失礼な事も言ってしまいましたが、少しは話が出来る人間だと思ってもらえたのかもしれません。自身の作品の紙ジャケ再発のニュースを、別のフロアで働いていた私の所までわざわざ伝えに来てくれた事には感激しました。

 いつしか氏が来訪する時間とも合わなくなり、私もストレスが限界を超えて退職。それ以降は「杉真理とコンビを組んで活動している」という情報を聞いたきり、かつて会話を交わした事すら遠い過去の記憶へと移ろっていました。そして、再びその名を聞いたのが今回の訃報。ショックは大きかったです。

 前職時代は辛い思い出ばかりでしたが、それでも無駄ではなかったと思うのは、多くの友人と出会えた事(殆ど疎遠になってしまった人ばかりだけど…)、そして村田和人氏や加藤和彦氏とほんの少しだけでも会話出来た事が大きいです。

 

 両名のご冥福をお祈りします。

 

 

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You want to go home and rethink your life

 多分今年いっぱいSW話は続いていくと思われます。しかも年末にはスピンオフ映画『Rogue One』の公開も予定されているので、来年もこんな感じかもしれませんが。

 

 今回、実はそこまでグッズを買っていません。

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 安いのしかないですね。ユニクロ関連は含めず。

 あとはこれ。

STAR WARS フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~ (講談社KK文庫)

STAR WARS フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~ (講談社KK文庫)

 

  まだ読んでませんが。

 友人には、スカイツリー限定のグッズを頂きました。ありがとうございます。

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 レイの光るバッジは、地元の暗い道を歩くのに役立ちそう。まさに“Ray”ですね(キャラの方のスペルはReyだけど)

 

 今までも多くのお金をSWに落としてきましたが、あれもこれもという程ではないし、コンプリート欲もありません。

 フィギュア以外には、ユニクロTシャツ、ペプシのボトルキャップ、サントラCD、映画のノベライズくらい。もっとも、今回はここら辺を一切買っていないという点で、今までとはかなりの隔たりがありますが。

 単純にそれほど資金が無いというのが大きいですが、やはり昔も今も物欲はCDに向かうので、そこを差し置いて買うという思考があまりないのです。コレクターになれないオタクとは私の事。

 これは例外中の例外です。

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 この時は結構思い切ったなぁ…一度アナキンのライトセイバーを買い逃したせいで、妙に火がついてしまったのが購入動機です。SWグッズに限らず、こういう買い方が多過ぎる。

 

 今回はいつものベーシックフィギュアを買ってないのが一番の変化でしょう。

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 10年前(!)のこの記事の通り、壁を埋めていたフィギュア。ルーク3部作(EP4~6)とアナキン3部作(EP1~3)以降の事を全く想定しておらず、これ以上飾るスペースがありません。それが一番の原因。

 上のライトセイバーの写真でもわかる通り、EP3のフィギュア列の下に『クローン大戦』(2Dアニメ)などのスピンオフ列をリンク先の記事を書いた以降に設けましたが、まさかこの時は新たにEP7以降が制作されるなどとは予想もしていません。

 

 一応、数を圧縮して整理すれば、縦に9列確保出来る事がわかりました。つまり、EP9までのフィギュアを収める事も可能ではあるわけです。

 しかし、エイリアンやドロイドのデザインがさほど魅力的には感じられず、レイとポーくらいしか欲しいと思うようなフィギュアが存在しないEP7以降にスペースを割く必要が果たしてあるのか。フィンも買おうとまでは思わないし、ファースト・オーダーの木偶の坊達もネタとしては楽しめるけど、フィギュアを飾ろうとまでは…まして、ディズニーは「EP9以降も作る可能性がある」という危険な発言をしているらしいので、9部作で収まる保証はどこにも存在しない。

 ただし、新作アニメ『反乱者たち』は素晴らしい作品なので、今から集めることは吝かではない。どうせなら、『クローン・ウォーズ』の列も確保して、もう一度整理し直そうか?などと考え始めています。CWのフィギュアは、軒並み値段が高騰しているようですが…。

 

 いやはや、10年経っても何ら進歩なし。我ながら業が深いです。

Volution No.9

 気が付けばもうブログを更新する週でした。最近は諸事情によりバタバタしていたので、あまり記事を書く事まで考えが回らず。

 スターウォーズの事をまだまだ書きたい気分ですが、時間が無いので次回以降に回したいと思います。

 

 先日、Twitterでとあるタグが流行っていたため、私もちょっと遅れてその流れに乗りました。

 ツイート内容にもある通り、現在の音楽の聴き方や制作にダイレクトに影響を与えている9枚です。ハッシュタグの「私を構成する」という言葉通りに選出しました。色々とお手本にしているという意味では、ビートルズやジョージよりOasis, The Good-Bye, Jason Falknerの方が直接的かもしれません。

 音楽を始めるきっかけとなったTM Networkを入れるべきかどうか迷いましたが、”原点”“ギター”という意味ではビートルズが、電子音楽という意味ではYMOが存在しており、現在の自分自身はそこまで打ち込み音楽を志向しているわけではないので省きました。「#私を構成する12枚」だったら確実に入れていたんだけどなぁ。その場合の選出作品は、生まれて初めて買ったアルバムである『Dress』か、一番好きな『Self Control』になっていたでしょう。

 

 その後、こんなツイートもしました。

  ふと思い出した事があったのでこんな発言に至ったのですが、どうせなら「(ギタリストとしての)私を構成するギタリスト9人」もやってみたいと思います。

  知らず知らずのうちに影響を受けているであろう9人であり、これも好きなギタリストBest9ではありません。鈴木茂氏やジョニー・マーが入っていない時点で、どう考えてもそういう選出方法ではない事をお察し下さい。

 むしろ、好みで無い人もいるのだが…しかし、自分に刻み込まれた記憶を否定するわけにはいきません。正直に書きます。

 

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白井良明 Moonriders

 小学生時代に夢中になった特撮ドラマ『電脳警察サイバーコップ』。ドラマの内容に関しては今回は触れませんが、生まれて初めてギターの音を意識したのがこのオープニング曲。

 街の時計店に注文して購入したカセットテープを聴くと、イントロから歪んだ音が鳴っている。何だかよくわからないが、これはエレキギターの音らしい。そしてなんかカッコいいぞ…と西園少年は思ったものでした。

 西川きよしの息子である西川弘志が歌うナンバー「明日への叫び ~Cyber Heart~」、そのアレンジャーは白井良明(作曲は井上大輔という豪華な布陣)。この人物がMoonridersのメンバーである、という事を知るのは更に15年以上後の話。演奏しているのが白井氏本人ならば、ライダーズのファンになるよりもずっと昔に彼の音に魅せられていた事になり、初めてギターの音を意識させた記念すべきギタリストという事になります。

 演奏しているのは本人ではない可能性も高そうですが、フレーズを考えたのが彼ならば結局は同じことではないでしょうか。いずれにせよ、好きなギタリストを10人挙げろと言われれば確実に彼はそこに名を連ねるので、影響を受けている事には変わりありません。

松本孝弘 TM Networkサポート, B'z)

 こちらは、TMのライヴ映像で弾いている姿を見ています。ビジュアル的には最初に意識したギタリストでしょう。直接的にどうこうというわけではありませんが、あれほど夢中になって聴いていたTMの音の中で一番聞こえてくるギターを弾いていた人ですから、影響からは絶対に逃れられません。島村楽器の店員さんの口車に乗せられて、彼のシグネチャーモデルYAMAHA MG-MⅱG(アーム付きバージョン)を予約した事すらあります。

 無音状態からコードカッティングなどに入る際などに、彼はピックスクラッチを多用していましたが、それを真似しすぎて実家にあったピックが全てボロボロだった時期があります。速弾きは真似できませんでしたが。ボリューム・ノブを使った奏法は、この人の音が今でも頭に残っているなぁ。彼がB'zとしてビッグ・ヒットを飛ばすようになってからの事は、人並み程度にしか知りません。

George Harrison

 説明不要。

春畑道哉 (Tube)

 今でも好きなギタリストの一人です。当然彼のようには弾けませんし、コピーした事もないですが、あの独特の爽快なトーンには憧れがあります。

田川伸治 DEEN

 いまや日本屈指のギタリストへと成長。凄まじいテクニックをポップに聴かせる技術は素晴らしいの一言。彼がフレーズの完成度にこだわって今ほど速弾きを多用していなかった頃、随分コピーさせてもらいました。ある意味、基本的なアレンジ技術は彼のコピーをする中で学んだ事も多いです。

 特にチョーキングに関しては、ジョージの次に影響受けている人だと思います。

Noel Gallagher Oasis

 これといって好きなギタリストでもないのですが、何だかんだで多くを彼から学んでいます。影響力なら、ジョージの次くらいかもしれません。

 無駄に長くギター・ソロを弾かないようにする、というのも彼から教わった事です。反面教師的ではありますが…いずれにせよ、Oasisは自分にとって重要な位置を占めるバンドだという事は確かです。そこまで熱狂的なファンというわけでもないんですけどね。

Jonny Bull (Rialto)

 ジョニーはジョニーでも、マーではなくブル。無名ですが、狂ったように聴いたRIaltoのファーストで印象的なフレーズを次々に繰り出していたのが彼でした。派手さもないし決して目を見張るテクニックがあるわけではないけど、適材適所な音作りとフレージング。ジョージ的な…というか、ジョージより生真面目で質実剛健といった感じのギタリスト。

 よく聴くと、ゴリゴリした芯のある音を出しているのもポイント。『be@t UK』でも流れていた曲のPVでは、激しい風に煽られながらグレッチのカントリー・ジェントルマンを弾いていたのを思い出します。ちなみに、名前のスペルはJohnnyではなくJonnyらしいので(2ndアルバムのスリーヴより)誤表記ではありません、念の為。

Andy Partridge XTC

 UKニューウェーヴ風のギターを弾こうとすると、自然と彼っぽい感じになります。我ながら発想が貧困です。つまり、活動末期のスピサンにおいては彼が一番のお手本でした。

Bill Nelson

 E-Bowを買った時、当然ながら意識したのはYMO『浮気なぼくら』における彼の自在なギターワークでした。そういう意味では、今のところ最後に研究したギタリストが彼です。

 

 こうやって見てみると、高校時代の一時期聴いたHR/HM系のギタリストが一人も入っていないな…本当になんだったんだ、私の高校3年間。

I'm in charge! I'm in charge!

 小学生の頃からスターウォーズ(以下SW)のファンを続けていますが、特にアピールしたつもりはなくとも周囲にはそう認識されているらしく、先月いよいよ公開されたEP7の感想を訊かれる機会が多い年末年始でした。

 創造主ルーカスの手を離れ、ディズニー主導で行われるSWの制作への戸惑いは、既に先代のブログから繰り返し書いてきました。よって、一概に「面白かった」「つまらなかった」というような言葉で評価するのが非常に難しく、簡単に一言で語る事が出来ない…というのが偽らざる本音です。

 よって、「EP7の感想はどうだったか」と質問されても即答し辛く、「ルーカスと(JJ・)エイブラムスが…」「そもそも旧三部作と新三部作への一般的なファンと自分との見解の違いが…」というような所から話を始めないと私の複雑な心情をわかってもらえないのですが、その手の長ったらしい前口上を誰も望んでいるわけがないのは明白。大抵は私が話を始めた瞬間、別の話題へと速やかに移行しているのが常で、質問してくれた友人知人に申し訳ないな、と思っています。

 一般的なSWファンとは少し違う感性を持ってしまったが故に心の闇も深く、こういうオタクは扱いにくくて迷惑がられるだろうな、と自分でも反省しています。これ以上質問者の顔を曇らせるのも私の本意ではないので、以下を私のステイトメントとし、以後はこう答える事にします。

「悪い出来ではない。新作を待っていたファンの期待には応えたと思う。賛否両論あるようだが、自分としては新たな三部作全てを見てから評価したい。まとめブログなどを中心としたネットでの評論を、一般的な作品評価として受け取るのは賢明ではない」

 そう思った理由を、今回は述べたいと思います。考察や論評ではなく、あくまで素人の感想でしかありません。そして当然ネタバレを含みますので、まだストーリーを知りたくない方は閲覧を中止してください。

 

 以下、続きから。

 

 

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盆暮れ正月やたらと忙し

 明けましておめでとうございます。

 『Star Wars Episode 7』の感想を書くつもりでしたが、まとまった文を書くだけの余裕がないので、とりとめもない日記で定期更新とさせて頂きます。

 

 2015年は秋からずっと体調が悪く、年末に予定されていた定期健診できっと悪い結果が出るのだろう…と人生を悲観していたら、逆にここ数年で一番安定した数値が出て驚きました。体調が悪い故に色々と気を付けた事が功を奏したのでしょうか。

 人生初の入院から今年で4年経ってしまいました。ツイッターでは繰り返し愚痴を続けていた入院生活でしたが、今では懐かしさすら感じます(だからといって、断じて入院生活に戻りたいという意味ではない)。あの病院には昨年いっぱいで通院終了、時は移ろいます。本当に時間が過ぎるのはあっという間ですね。ブログの更新ネタがなくなったら、少しだけ入院の時の話でも書こうかな。

 珍しく穏やかな年末で、色々な人々と有意義な話も出来、幾分安らかな気分で2015年を締め括る事が出来ました。こんな人間でも、茶化さず真面目に話を聞いてくれる人がいるのだから幸せな事です。

 

 しかし、2016年は元日から時代の移り変わりを痛感させるような話が公私共に多く、自分が着々と歳を取っている事を痛感させられています。スーパースター、デヴィッド・ボウイも突然他界してしまいました。

 少し辛いので本当はしばらく世間から隔絶された場所にでも引っ込んでいたいのですが、それでも日々を歩まねばなりません。どんなに格好悪くとも、全てを投げ出して逃げるわけにはいかない。生きていくしかないのです。

 大吉だったおみくじによれば、「何事も前向きに取り組むべし」という事です。ネガティブ思考で諦めの早い私にはなかなかの難問ですが、出来る限りこれを実践しようと決意した次第。

 

 昨年末から、地元の山中を歩くのが個人的なブームです。

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 かつてブログでも取り上げた事のある道を、少しずつアレンジしながら散策しています。当然街灯などは殆ど無いので、日没が早い今の時期はなかなか難易度の高いコースなのも確かですが。

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 毎週行っているわけではないのですが、そろそろ「怪しい風体の男が歩いているのを見かける」と近所で噂になっている頃かもしれませんね。そういう土地なのだから仕方なし。

 あまり地理に明るくなく、かつ自然が多く残っている所を歩くのは楽しいです。

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 歩く事自体は全く苦ではないですが、今まではやむを得ずといった理由からでした。基本的に交通手段が徒歩しかないから、ちょっとでも体を動かすべきだと言われているから…そんな程度の動機付けです。

 しかし、そろそろ趣味の欄に「散歩」を加えてもいいかもしれません。勿論、ストイックに追求する気にはとてもなれないけれど。

 

 さて、今年は年始から注目の新譜が続々とリリースされている模様。

META

META

 

Meta / Metafive

 詳細は忘れましたが、偶然辿り着いたサイトにて自動的に流れ始めた動画の格好良さにビックリ。面子からして外れはないと思いましたが、リード・トラックだけのために買っても惜しくはないと思わせる出来。いずれ購入予定。

Night Thoughts

Night Thoughts

 

Night Thoughts / Suede

 3年ぶりの新作。実は解散前はさほど熱心に追いかけていたわけではないSuedeですが、復活作『Bloodsports』は素晴らしい出来でした。当然、今作にも期待は高まります。予約済み。

ワイルド・ペンデュラム

ワイルド・ペンデュラム

 

Wild Pendulum / Trashcan Sinatras

  私が彼らのファンになったのが2011年。ようやくリアルタイムでニュー・アルバムを聴けます。以前、このブログに書いた「ハジニュー」というやつです。

micalaud.hatenablog.com

 常に地震に怯えていたあの年の夏は、繰り返し「Obscurity Knocks」を聴いていた事を思い出します。過去作まで遡って全アルバムを揃えるほど熱心にはまったのは、彼らが今のところ最後のミュージシャンです。『Weightlifting』路線のアルバムだといいな。

George Fest: a Night to Celebr

George Fest: a Night to Celebr

 

George Fest / V.A.

 目下最注目。一昨年ロサンゼルスで行われたジョージのトリビュート・コンサートの模様を収録したライブ作品。リリースまで時間がかかりましたが、ダニーが入念に調整していたのでしょう。曲目もぱっと見た感じソロの方が多くニンマリしてしまいますが、やたらと『All Things Must Pass』収録曲が集中しているような…それだけ名盤という事なんでしょうが。いずれにせよ、これは後回しにするわけにはいかないですね。『Concert for George』が本当に良いライブだっただけに、これにも期待してしまうな。

DEBUT AGAIN(初回生産限定盤)

DEBUT AGAIN(初回生産限定盤)

 

Debut Again / 大滝詠一 

 提供曲を大滝氏自身が歌った、まさかのお蔵出し音源集。デモなのかプライヴェート・レコーディングなのか、詳細は不明。こういうのはどうなんだろう。セルフ・カヴァーを嫌っていた氏の遺志は反映されているのでしょうか(生前「自分がいなくなったら後はご自由に」とも言ってたけど)。このタイトルなら、個人的には超変則ベスト『Debut』を普通に再発してくれた方が嬉しかった。いずれこの作品については取り上げます。

 

 色々と予想出来ない事も多くある世の中ですが、まずは今を生きていきましょう。今年もよろしくお願いします。

 

 

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2015 Music of the Year

 例年通りやります。邦洋混合のランキングのみ。

 

 

アルバムBest10

 

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1. Alone in the Universe / Jeff Lynne's ELO

 『Zoom』以来14年ぶりの新作は、ジェフ・リンのメロディメーカーとしての才が極限まで研ぎ澄まされたかのような、完璧な復活作。彼個人の作品集といった趣だが、熟成された旨みが素晴らしい。

 周囲からの高評価に押される形で購入。最初に聴いた時は少し地味だと感じたが、聴き込むほどに滋味を増すアルバムだった。豪華なジャケットワークも美しい。 

 

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2. Recreational Love / The Bird and the Bee

 オリジナル作としては2008年以来。待望の新作は、また2人が高いレベルへと移行した事を感じさせる充実振り。ジャズやワールド・ミュージックのエッセンスを、エレクトロ・ポップに効かせる高度でお洒落な音楽性は更なる深みへ。リード・トラック「Will You Dance?」は今年発表された全ての曲の中でも1、2を争うくらい好き。

 

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3. Music Complete / New Order

 ピーター・フック脱退で危惧された彼らの方向性は、果たしてメロディとエレクトロ・サウンドの強化という事に相成った。ダンス・ミュージック度は増しているが、彼らのリスナー暦が浅い私としては「これぞまさにNew Order」といった感の強い、とても安心して聴ける盤。ジョニー・マーとのElectricと世界観が共通している、というのが個人的印象。

 

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4. G / minus (-)

 突如として再会した、森岡賢と藤井麻輝のユニット2作目。5曲とミニアルバムの体裁ながら、両者の才能が錆び付いていない事を理解するのには十分。EDMなどの昨今のクラブ・ミュージックの音を活かしながらも、あくまでメインは彼らのルーツであるエレポップやニューロマンティック

 

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5. 全開恋心!! ~Missing You~ / Deen

 精力的な活動を続け、今年は8cmCDでのシングル・リリースも話題となった彼ら。アルバムは、明快で優しいメロディが多数収められた快作となった。ベテランながら歌詞の内容も大幅に若返り、今後の飛躍も予感させる。

 

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6. The Magic Whip / Blur

 グレアム・コクソン脱退後の彼らからは興味を失っていた私。Gorillaz色が濃かったらついていけない…という心配が杞憂に終わった、見事な復活作。あの頃と、今。見事に渾然一体となった現在形のBlurが、このアルバムには確かに存在している。ブリットポップ時代のファンが聴いても、きっと楽しめるはず。

 

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7. California Nights / Best Coast

 2年前から聴きたいと思っていたユニットだったが、今年ようやく新作のタイミングと合致して購入。リヴァーヴの効いたギターが厚く重ねられた中を、パワフルでクリアーな女性ヴォーカルが駆け抜ける。キャッチーでフックのある曲が多く、3分台でコンパクトなのも非常にグッド。

 

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8. Every Open Eye / Chvrches

 1stで話題になった彼らが、更なる成長を見せた2nd作。キャッチーさにこだわりが強かったように思える前作より、個人的にはこっちの方が好み。街角でもこのアルバムの収録曲を耳にする機会が多く、日本のマスにも受け入れられてきたか。“あの頃”を強く意識させるシンセの音作りも健在。

 

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9. Lovetap! / Smallpools

 若さが溢れる、アメリカンな爽快ポップが炸裂。シンセの使い方にパワーポップ感も有り。これまた、ほぼ2~3分台の曲でスピード勝負。これくらいしっかりとポップさに徹した作品は、久々に聴いた気がする。彼らの今後に大いに期待。

 

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10. Girls in Peacetime Want to Dance / Belle and Sebastian

 ネオアコだと思って買ったら、エレポップ楽曲が多くてビックリ。だが、曲作りのクオリティは非常に高い。女性ヴォーカル曲が挟みこまれるのも良いクッションになっており、飽きさせない。手抜きゼロの良作。

 

 今年もこれ!というダントツで1位に選びたくなるような作品は無かったのですが、買った新譜は高いレベルで均衡していた印象です。ここに選んだ10枚はどれも同じくらい好きなので、ランキングではなく“今年のアルバム10選”というつもりで認識して頂きたい。

 ELO(というかジェフ・リン)を便宜上1位にしたのは、聞く度に新たな味が発見出来る“伸びしろ”を加味したのが理由です。ビートルズっぽすぎてどうかな、と最初は思ったのですが、とにかく曲のクオリティが高い。更に、ジョージやロイ・オービソンといったかつての仲間のスピリットが確かに感じられ、受け継いでいくのだという気概も感じました。リン自らがプロデュースしてきた大物ミュージシャンの作品の、種明かしや答え合わせをしている感も強く、不思議で楽しい感覚にも。

 リイシューはこの記事には含みませんでしたが、ようやくThe Specialsスペシャル・エディション化。待ちに待った再発でした。他には特筆すべきトピックはありませんでしたが、来年は『George Fest』の音源化・映像化が控えています。まさかソフトとしてリリースするとは思っていなかったので、楽しみですね。

 

 個人的な音楽活動としては、2008年以来久々に曲を最後まで作りました。断片でならいくつも試していましたが、通して作ったのは本当にスピサンの作品以来です。アレンジがあまりにも酷すぎて、デモでも聞かせられる状態ではありませんが、特にせっつかれる事もないので自分なりに続けていこうと思います。

 明るいニュースは特に無かった年でしたが、それでも日付が変わって新たな年になれば、気体をしてしまうのが人間というもの。記事数が少ない一年でしたが、それでもこのブログにお付き合い頂きありがとうございました。皆様、良いお年を。

Twitter and the Monkey Man November & December 2015

 二ヶ月分の合せ技で更新。まだ12月が終わっていませんが、こんなものでしょう。

 現在は軽くネット断ちをしてSWEP7のネタバレを防いでいます。見たくない情報を少しだけ覗いてしまった気もしますが、気のせいだと思うようにします。

 

 ニコ生という文化に触れる事無くここまで生きてきましたが、当然それが何であるかくらいは知っています。

 よって、このツイートに書いた男性もニコ生なのかどうかはわかりませんが、ストリーミング放送を行っていたであろう事は確実です。声を張り上げて視聴者に状況説明をしているようなのですが、それが静かな住宅街に響き渡って異様なムードが漂っていました。私が長年住んでいる街なので、「~に行ってみた」的なネタになるような場所はどこにもないと思うのですが、本当に何が目的であそこにいたのか、自分には全く分かりません。

 ただし、自分も昨年まで行っていた音声ファイル企画にて「一人喋りする怪しい男」とかなり訝しげな目で見られていたので、あまり人の事は言えません。もっとも、あれほど大きな声で話せるような度胸はありませんでしたが…だから中途半端に終わってしまったのだ、と言われても反論は出来ません。いずれにせよ、人に迷惑をかけないのが一番ですね。

 

  当時、このミスを指摘してもわかってくれる人間は(元相棒の)ジョニー馬論しか存在せず、「だから何?」程度の反応が返ってくるのが精一杯でした。現在はこうしてSNSで誰かに目にしてもらえるようになったわけで、あの頃とは随分違う世の中になったものだと今更ながら実感しています。

 

 体験してきたのは自分自身だけなので、私が受け続けてきた治療やそれに関する歴史に関しては、なかなか自分以外の人には理解しがたいと思われます。特に小学生時代は筆舌に尽くしがたい体験の連続で、私にとっては非常に憂鬱そのものでした。視力が悪いのだから、視力検査をしても良い結果が出ないのは当たり前なのですが、それを責められたりもしました。

 勿論、家族も必死だったのだと今では理解しています。しかし「とにかく見えない自分が悪い」と少年の日の私が自分自身を責めるのは避けようがありませんでした。視力の悪さに起因する体育の授業での失態の数々も、それに拍車をかける結果に。保守的な地元のメンタリティに、“とにかく運動神経の良い奴がエライ”という小学生のプリミティブな感性が加われば、周囲から嘲笑の対象になるのは避けようがありません。

 だから今回、眼鏡士の方にこういった言葉をかけてもらえて嬉しく思ったのと同時に、何故今までこういった優しくわかりやすい説明をしてくれる医師がいなかったのか、今更ながら疑問を抱いています。かなり簡単な理屈のように思えるのですが、そこまで患者に気を使う義理も無いという事なのでしょうか?本当に、あの頃の自分に聞かせてあげたい言葉でした。

 同時に、自動車免許取得に関してもこの方はシンプルに、かつ丁寧に色々と教えてくださいました。物心ついてからずっと眼科通いを続けていますが、この日ほど目から鱗が落ちた日はただの一度もありませんでしたね。今までの診察は一体何だったのだろう…少々複雑な気分です。

 

  確か私が初めてThe Style Councilを聴いた頃だったので今から12~3年前だったと思うのですが、ネットの片隅で「幸宏はスタカンは好きらしいが、ジャムは嫌いらしい。昔ラジオでそう言っていた」という内容の書き込みを見かけたことがあり、以後ずっと頭の中に残っていたのですが、ネット上で見かけた有益な情報によってその内容が事実だった事を知り、非常に興奮しました。

 しかし、その書き込みの主は間違いなく放送を生で聴いていたわけで、そう考えるとリアルタイムYMOという事で結構なお年の方という事になりますね。

 

 「再発リリースされたそうですが」などと書いていますが、アップル版はジャケ違い、しかもスペクター本人がサンタコスをしている有名なものでしたね。このジャケットでデラックス・エディションでの再発をしてくれないでしょうか。ボーナス・マテリアルになるようなトラックが見つからないかもしれませんが。

 

 最後になりましたが、水木しげる先生の追悼をお祈り申し上げます。

 『ゲゲゲの鬼太郎』に対する想いは今までも何度も述べてきたので繰り返しは書きませんが、私にとって最初に尊敬した漫画家が水木先生でした。水木先生と藤子不二雄の両先生を抜きに、私の小学生時代は語れません。

 私が所有する鬼太郎本で、現存している中では最古のものから引用。 

  水木先生ご自身も霊界郵便配達夫役で出演された、『鬼太郎』実写ドラマ版からの一枚。

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 この本を私が買ってもらった時は既に放送が終了していた後だったので、どのような内容なのかはわかりません。ねずみ男竹中直人が、砂かけ婆由利徹が演じていた模様。吸血鬼エリートの持っているギターが、アコースティックではなくマイケル・シェンカー・モデルのフライングVなのは時代でしょうか。

 この本も、とにかく何度も読み込んで相当な年季が入っており、あまり乱暴に扱う事は出来ません。今回久々に開いてみましたが、やはりページ毎に様々な記憶が蘇ります。水木先生、今までありがとうございました。