Waiting
リリースが止まっており、告知の手段も限られるミュージシャンの現状を知るのは難しい。
現役のシンガーソングライターの中では、トップクラスに好きなのがJason Falknerだが、昨年夏にひっそりと弾き語りライヴを行っていた事を知ったのは開催から2ヶ月後だった。
来てたのか…来てたのかよ!全然知らなかったよ…これからはミュージシャンの情報収集のためにインスタもこまめにチェックしなければならないというわけか。とにかくショックだ…。https://t.co/NFVui6QFZ7
— ミカ・ラウド (@MicaLaud) 2016年10月17日
アルバムリリースも来日ライヴも2009年で止まっており、その後はCheap Trickやポールのツアー及びレコーディングに帯同している事は知っていたが、それ以上の情報は得られなかった。
しかし先日、手持ち無沙汰の時間にふと思い立って彼の名前を検索したのだが…。
まさかのアルバムリリースの報がヒット。しかも何と今月である。偶然とはいえ、出来すぎではないか。
ソロ・アルバムというわけではなく、R. Stevie Mooreというミュージシャンとのコラボ盤らしい。彼の事は寡聞にして知らなかったので、少しだけ調べてみた。
70年代前半の局の動画が貼られている。かなりキャリアの長いベテランのようだ。宅録マルチミュージシャンの元祖とも言える音楽性らしい。
うーん、これはモロにローファイだ。
R. Stevie Moore - I Not Listening (1974)
R. Stevie Moore - I Like To Stay Home (1986)
前述のリンク先の記述によると「曲は、ほんとにポップ40年間も売れなかったのが不思議」との事だが、ポップなのは確かでもそこまでわかりやすい音楽とも思えない。
だが、Jasonとの共通点は感じる。Jasonの1st『Presents Author Unknown』や、デモトラック集『Necessity: 4 Track Years』と手触りは非常に近い。どちらも宅録多重録音だからだろう、というツッコミは不要。
この2人も、出会うべくして出会った結果のコラボレーションなのかもしれない。いずれにせよ、8年越しにJasonが大きく関わった作品が聴けるのは楽しみである。それも、あとすぐで発売するのだからたまらない。