(Revenge of the) United Minds

Talkin' 'bout Music, Football(JEF United Chiba) and More.

New Year’s Day

 明けましておめでとうございます。

 我が国では一旦収束の兆しを見せていたウイルス禍も、新たな脅威が徐々にその勢力を広げ、依然として予断を許さない状況が続いています。海外では更なる感染拡大が続き、未だこの危機を脱する事は出来ていません。

 この情勢こそが日常になり始めている中、いつになれば2年前の今頃のような状態に戻れるのでしょうか。今はただ、耐えて戦い続けるしかありません。

 個人的にも、今年はもっとポジティブに新たなトライをしてみたいと思っています。今年もよろしくお願い致します。

 

 

 この社会情勢の影響を受け続けるスポーツ界。2021年は延期のなかった明治安田生命J2リーグを、前年のような感染による選手離脱もなくジェフユナイテッド千葉は戦い抜いた。

 序盤こそここ数年通りの不満の残る試合を続けていたものの、尹晶煥監督の指導が浸透したのか、徐々に調子を上げ負けない試合をするようになった。そんな試合運びは9月の愛媛戦から最終節の岡山戦まで、13試合連続無敗(8勝5分)という安定した結果へと結び付く事になる。

 加入当初から非凡な動きを見せていた若手のホープ・見木が、全試合出場、14ゴールという圧巻の結果を残し、彼がキーマンであった事は間違いない。

 だがそれ以上に、クリーンシートを繰り返した守備の充実ぶりが好調を支えた要因である。尹サッカーの本領発揮とも言えるこのトピックは、J2降格後のクラブにとっても最大のエポックであった。

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 オシム親子去りし後、クラブの柱となるフィロソフィーを失ったジェフだが、特に顕著だったのはJ2降格後のチーム作りのベースが見えない事だった。この10年以上、行き当たりばったりの監督人事を繰り返し、いたずらにシーズンを重ねるだけ。これで新監督を据えて、魔法のように好成績を生み出してもらおうとするのは虫の良い話だったとしか言いようがない。

 1年目は14位に沈んだものの、尹監督は我慢強く守備組織を構築し、今まで無視されていたとしか思えないベースの部分をようやく今年整えた。それを守備の中心であった新井や鈴木が一番実感しているようで、発言の端々に自信が窺える。

 いよいよ、ここから新生ジェフの挑戦が始まるのである。確かに昨年も一昨年も求められていたのはJ1昇格であるが、その目標をやっと現実的に語る事の出来る資格を得たわけだ。

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 更なる飛躍のため、最も重要であった尹監督の続投も決定。

 今季の躍進を支えた主力選手達も、続々と契約を更新。昨年のサッカーは変わらずに継続出来そうなのは明るい材料だ。

 だが、同じく中心選手だった矢田や船山が契約満了。サポーターに衝撃を与えた。

 特に、個人的にも思い入れの強い“成田の漢”船山との別れは非常に辛い。

 

 だが、クラブは前進しなくてはならない。別れがあれば出逢いもある。2021年、顕著だった選手不足。特に外国籍選手は張敏圭とサウダーニャのみで、いかにもこれは寂しい。資金不足を如実に感じさせる人事だったが、2022年は積極的な補強に期待する。

 

 我々は、現実の厳しさを大いに痛感している。関塚政権、エスナイデル政権、手応えを感じた翌シーズンは誰もが期待に胸を高鳴らせたが、いずれも惨憺たる結果に終わってしまった。

 「今年こそは」、本来ならそう言いたいところなのだが、繰り返してきた苦い経験が楽観論を決して許さない。新たなシーズンに懐疑的な視線を向けてしまう癖は、そうそう治りそうにない。

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 だからこそ、選手達にはこのジェフサポーターのマインドをがらりと変えてしまうほどの戦いぶりを見せてほしい。彼らが今までの歴史を覆すのだ、そう確信させてほしい。きっと、尹監督と今の選手達なら成し遂げられるはずである。私は、今期もそんな彼らを見守っていく所存だ。