(Revenge of the) United Minds

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 EP3と4の間、タトゥイーンで過ごしたオビワンの人生が、いよいよ明らかに。

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  オビワン役のユアン・マクレガー、アナキン役のヘイデン・クリステンセンの再登場により、ディズニーによるスピンオフ作品の中でも大本命といった感があります。既に公開から数日が経過しましたが、厳しいSWファンの評価は如何に。

 

 絶賛された『マンダロリアン』、特に評判を聞かない『ボバ・フェット』と、特に視聴者の感想を探る事もなく作品評が把握出来てしまいます。これだけ注目を集める『オビワン・ケノービ』の事、出来の如何を問わず何かしらのレビューは目にする事でしょう。
 個人的にはプリクエルをリアルタイムで体感した世代であり、自分の中でのSW最高傑作はEP3だという事を何度もこのブログで書いてきました。当然、ユアンやヘイデンが登場したEP1~3への思い入れは非常に強い。今はただ、シークエルのように過去の作品を否定する悲惨な内容にならない事を願うだけです。

 

 今回の『オビワン』に関するプロモーションの中で、一際目を引いたのが森川智之浪川大輔両氏のメディア露出の多さでした。


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 『鬼滅の刃』等アニメ作品のメガ・ヒットで、声優をクローズアップする方向に世間の趨勢も変わった事を示しているように感じました。両氏のファンを、SWに呼び込むプロモーションも兼ねているのでしょう。

 プリクエルから『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』と、約20年間オビワンとアナキンの吹替を継続して担当してきた両氏。当然、2人の声にはポジティヴな印象しかありません。ずっと2人がどうSWに向き合い、取り組んできたのかを知りたいと思っていたので、今回このように脚光を浴びているのは歓迎すべき事態です。

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 90年代までのように、各TV局が独自の吹替キャストを揃えるという方式も勿論素晴らしいのですが、この2人はルーカス・フィルムが直々に選んだキャスト。葵の御紋のような説得力があり、事実それだけの演技を聞かせて続けているのは凄い事。

 

 オビワン、ヴェイダー、オーウェン・ラーズなど旧作キャストがそのまま出演したキャラクターが白眉なのは当然として、個人的には大尋問官が初の実写化でどのように描かれるのかに注目しています。

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 アニメ『反乱者たち』にて、生き残りのジェダイ(パダワン)であるケイナンと、その弟子であり主人公であるエズラを情け容赦なく追い詰める男。シーズン1は、彼との決闘がストーリーのクライマックスとなっています。

 身を隠したジェダイを捜し出し、粛正を行う尋問官という銀河帝国のシステム。当然ながら、EP3以降にSWがルーカスの手を離れてから生まれた設定。

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 オーダー66を逃れたジェダイの数は少なくないようで(スピンオフが生まれる度に増えるし、今後もこの流れは続くだろう)、それらを全てヴェイダー1人に任せるのはさすがに無理があります。いくら人材を使い捨てし、関わる者の殆どに過酷な労働環境を強いている帝国とはいえ、それくらいは弁えているでしょう(そう言い切れないのが帝国の恐ろしさでもあるのだが)。合理的な存在として、尋問官が生まれるのは必然であったと思います。

 そんな尋問官達を束ねるこの大尋問官、その種族はパウアン。オビワンがオーダー66に遭難した惑星・ウータパウの出身であり、元々はジェダイ聖堂を警備するテンプル・ガードでした。彼が実はフォースの探求を行う思慮に満ちた人物であった事は、『反乱者たち』にてケイナンが幻視したヴィジョンの中で示唆されています。
 ゲーム『フォールン・オーダー』では、尋問官の多くが元ジェダイの離反者、もしくは捕らえられて拷問により洗脳されたパダワンである事が明らかになっています。
 実写で描かれる事で、未だに謎の多い尋問官達の詳細が明らかになるかもしれません。

 ティザー映像を観る限りでは、ちょっとコスプレ感が強い気もしますが…。

 

 他にもアソーカ、キャプテン・レックス、コマンダー・コーディなど、アニメ作品も欠かさず観てきたファンへのサービス的なカメオ出演がある可能性も。
 モールの登場は『反乱者たち』でのオビワンとの再会が台無しになるので、出来れば避けて欲しいところですが。

 

 ユアン自身は、今後もこのシリーズを続けたい意向があるようです。全ては、現在公開されているシリーズの評価次第でしょう。
 リーアム・ニーソンは劇場公開作品ならばクワイガンを再演しても良いと言っているらしいので、是非今回のドラマをステップにそこまで繋げて欲しいと願います。
 EP3の最後でヨーダがオビワンに告げた、クワイガンとの霊体化のためのトレーニングは是非映像化して頂きたい。

 

 こうやって続々と気になるスピンオフ・ドラマが制作され、拡張を続けるSWユニヴァース。なかなか逃れる事は出来ません。